2023年9月1日、ALSOKは、東京都の「ドローンを活用したキョン捕獲支援業務」を受託し、同月より東京都大島町においてサービスの提供を開始することを発表した。

 ドローン業務における過去の運用実績も踏まえ、ドローンを活用した特定外来生物のキョンの生態状況を把握するとともに、映像や位置情報等を銃器捕獲作業者と共有することで効率的な捕獲につなげる。実施期間は2023年9月から2024年3月まで。

 伊豆大島では、キョンによる農作物被害や交通事故等が深刻化しており、希少植物の食害による生態系への影響などが課題となっている。東京都は、2005年より特定外来生物に指定され、駆除対象となっているキョンの根絶に向けて取り組んでいる。

【キョン】原産地:中国東南部、台湾/特徴:肩高が50~60cm程度の小型のシカ。目の下に大きな臭腺があり、オスには牙がある。(環境省「特定外来生物の解説」より抜粋)

サービスの概要

 ドローン空撮によりキョンの位置を捕捉し、リアルタイムで東京都から委託された銃器捕獲作業者に映像、位置情報を提供し捕獲支援業務を行う。限られた銃器捕獲作業者でもより多くのキョンの駆除が期待でき、効率の向上が見込まれる。

 同社は今後、害獣駆除に苦慮する全国の自治体に対し、特定の害獣に限らずニーズを把握し、課題解決型の提案営業により同サービスの販売を推進、農作物の被害抑制につなげるとしている。