2023年9月15日、Hakobotは近畿大学と、自動配送ロボットの荷室に市販のクーラーボックスを設置し、同大学のオープンキャンパスに来場した高校生にミネラルウォーターを自動配布する実証実験を、9月24日に実施すると発表した。

 Hakobotは近畿大学経営学部 経営学科教授の古殿幸雄ゼミと、2023年7月より屋外走行可能な新型自動配送ロボットを活用した共同研究を行っている。

荷室に市販のクーラーボックスを取り付けた機体で実証

 実証実験では、自動配送ロボットのイベント会場等での利用を念頭に入れ、オープンキャンパスに来場した高校生にミネラルウォーターを配布するという運用を行う。Hakobotの自動配送ロボットのカスタマイズできる荷室機構を活用し、機体に市販品のクーラーボックスを取り付けて実施する。

 今夏は猛暑の影響により屋外イベントでの熱中症のリスクが高まったことから、自動配送ロボットが会場内でドリンクを配布することで、運用側の労災リスクと来場者の熱中症リスクをともに下げる効果を見込んでいるという。

宅配用途に作られたデフォルトの荷室を、実証実験用に市販のクーラーボックスに付け替え。

 2023年7月から開始した新型自動配送ロボットの実証実験では、近畿大学東大阪キャンパス内を遠隔操作で走行させ、機体に搭載したLiDAR等の各種センサーで取得した点群データをもとに、東大阪キャンパスの3Dマップを作成した。

 この3Dマップを活用して自動運転の実装を行い、今回の実証実験では完全自動運転で自動配送ロボットの走行テストを実施する。ルートは「西門→アカデミックシアター前→11月ホール前→21号館前→西門」。

3Dマップを作成する様子