2023年9月12日、アサヒ飲料はソフトバンクと共同で、清涼飲料水の自動運転配送サービスの事業化に向けた検証を開始すると発表した。

 9月17日、18日に東京都で開催されるイベント「ちょっと先のおもしろい未来2023」の一般客約200名を対象に、LINEを活用した専用ページで注文した同社商品を、ソフトバンクが開発した自律走行ロボット「Cuboid」を使い、自動運転で配送が可能かを検証する。

同事業が目指す将来イメージ(左)、実証実験第1弾の様子(右)

 検証の結果を踏まえ、オフィスや大型イベント、飲食料品の購入が難しい地域において自律走行型配送ロボットを「動く自動販売機」として活用し、商品を届けるサービスの事業化を目指す。将来的には、動く自動販売機への補充から配送までを人手を介さずに行うことで、人手不足の解消に貢献することも目指すとしている。

 同事業の検証にあたり、2022年11月から12月にかけて同社本社ビル内で自動運転配送のテスト検証を実施。社員約60名を対象に、自身の机でパソコンや携帯電話から商品を注文し、発注した社員の元に注文した商品が届くかを検証したところ、利用者の約8割から高い満足度を得たという。