2023年9月19日、Preferred Roboticsは、スマートファニチャー・プラットフォーム「カチャカ」が、医療・福祉、飲食業界などを中心に活用が進んでいることを受け、法人向けサイトを同日オープンした。同サイト内では導入事例も公開している。

 人の指示通りに自動で動く家具「スマートファニチャー」の実現を目指して開発されたカチャカは、AI技術を搭載する自律移動ロボット。専用シェルフ(カチャカファニチャー)とドッキングして指定された場所まで搬送する。人の声や専用アプリで簡単に操作できる。

 家庭用を想定して開発されたため、一般的な業務用運搬ロボットよりも安価で、専用アプリにより誰でも簡単に設定が可能。一般家庭だけでなくオフィスや医療機関、工場、研究など、幅広い業界で利用が進んでいるという。

 これまで人が運んでいた施設内の備品や書類などの運搬業務をロボットに任せることで、作業者の精神的・肉体的負担を軽減させるとともに、業務効率化が期待できる。またロボットの導入は、取引先や施設利用者の注目度も高く話題性があるという。

「カチャカ」ブランドムービー

 導入事例では、運搬作業をカチャカに任せることでスタッフの労力を削減できたという事業所や、カルテの運搬作業をカチャカに代替することで診察効率が向上し、患者と接する時間をより長く確保できるようになったクリニックなどを紹介している。ネットワーク機器専業メーカーは、これまではスタッフが端末を持ち社内を歩き回りながら実施していた無線LAN技術の品質検証を、カチャカにスマートフォンとノートパソコンを載せることで長時間にわたり実施できたという。

 今後同社は、事業現場の用途に合わせた専用家具の個別カスタマイズに対応するなど、法人顧客のさまざまなニーズに合わせてアップデートを行うとしている。

就労継続支援B型事業所の導入事例
クリニックの導入事例
ネットワーク機器専業メーカーの導入事例