ヒューマンアカデミーは、2023年8月26日に「第13回 ヒューマンアカデミージュニアロボット教室全国大会」を開催した。同社のロボット教室に通う2万7,000名以上の生徒の中から、予選大会を勝ち抜いた年長から中学生まで32名が出場。小学6年生の井澤貴大さんが、ドローンとロボットを融合した革新的なアイデアロボットを発表し、MVP賞を獲得した。

　この大会は、国内外のロボット教室で学ぶ子どもたちの学習成果を発表する場として、2011年より毎年開催している。全国の生徒たちが互いの知識やアイデアを共有しながら交流を図ること、また同じ目標に向かって切磋琢磨することを通じて、科学や工学への興味・関心を持ってもらうことを目的としている。

　出場資格は、ロボット教室に通う未就学児から15歳までの生徒であること。オリジナルのロボットを製作する「アイデアコンテスト」と、ロボットの正確性や技術力を競う「テクニカルコンテスト」の2部門を設けている。

MVP賞を受賞した井澤貴大さんの「ドローボ」発表の様子

各コースの受賞者

アイデアコンテスト

コース賞都道府県氏名（学年）ロボットタイトル
アドバンスコースMVP愛知県井澤 貴大（小6）ドローボ
プレプライマリー最優秀賞大阪府五十川 和幸（年長）ロボカイくん
ベーシックコース最優秀賞大阪府平井 智稀（小2）青虫のゆめ
ミドルコース最優秀賞埼玉県鋒城 佑香（小4）占いロボットうららちゃん
アドバンスコース最優秀賞愛知県福田 豊輔（小6）モノクロレコードプレーヤ
プライマリーコース協賛社特別賞山梨県岡本 夏樹（年長）エイとサメのショー
ベーシックコース協賛社特別賞愛知県辻尾 颯馬（小4）やぶさめロボ
ミドルコース協賛社特別賞愛知県川添 四葉（小4）歌うインコロボ
ミドルコース協賛社特別賞大阪府藤原 悠叶（小5）マーブルサーカス
アドバンスコースヒューマン特別賞愛知県小笠原 悠馬（小6）どっちが重いか判定くん

テクニカルコンテスト

順位都道府県氏名（学年）
優勝愛知県高野 壮太（小6）
2位愛知県田崎 圭悟 （中3）
3位山梨県遠藤 礼琉 （小6）
テクニカル特別賞京都府濵﨑 颯平（中1）
ヒューマン特別賞愛知県前川 翔治（中2）

大会の総評

審査委員長 高橋智隆氏
ロボット教室アドバイザー、ロボットクリエイター、ロボ・ガレージ代表取締役

　本当に素晴らしいロボットが集まり、子どもたちが日頃学んだ成果がここまでのものなのかと驚かれたのではないでしょうか。教室に通っている生徒さんのお顔を見れば、いかに好きなことに夢中で取り組むということが、大きな学びになっているか、お気づきかと思います。遊びのようにも見えるかもしれませんが、子どもたちは好きでロボットに取り組んで試行錯誤しているうちに様々なことを学んでいます。

　私は10年以上前にこのロボット教室を始めるにあたって、必ずしもロボットの専門家を育てようと思ったのではなく、ロボットの人気と教育効果というものを活用して、科学技術全般に広く興味を持ってくれる、そんな子どもたちを輩出したいと思っていました。そして、ロボット教室は、今日これほどの規模になり、全国大会では多くの素晴らしい才能が賞を受け、また明日から切磋琢磨してロボットを題材に学習してくれることを本当にうれしく思います。

　多くの才能がここで発掘され、羽ばたいていくこと、そして、そんな彼らと将来ロボットのプロジェクトでプロ同士として共同でロボットが開発できたら、そんな素敵なことはないですね。今日のこの素晴らしい刺激を原動力に変えて、明日からまたロボット作りと日々の知的好奇心にあふれた生活にいそしんでください。

大会開催概要

名称第13回 ヒューマンアカデミーロボット教室 全国大会
日時2023年8月26日（土）10:15～17:00
会場東京大学 安田講堂
内容アイデアコンテスト・テクニカルコンテスト、高橋智隆先生講演　等
主催ヒューマンアカデミー
協賛・協力企業ヴイストン
JENESIS
シャープ
タカラトミー
東京法令出版
ロボ・ガレージ
Rocket Road 他（50音順）
大会審査委員長高橋智隆氏
出場者日本国内の予選審査を通過したヒューマンアカデミーロボット教室生徒
競技種目アイデア（創作ロボット）コンテスト
賞品ロボホンライト
embot（エムボット）
タブレット型PC
ROBO-UNI［ロボユニ］
Robovie-i Ver.2
シャープ テキオンクーラー　他

▼「第13回 ヒューマンアカデミージュニアロボット教室全国大会」レポートページ
https://kids.athuman.com/robo/event/convention/2023/national/resultandphotogallery/?code=140023