2023年8月31日、CAPXLEは、ドローンのリモート操縦プラットフォームの開発を見据え、ドローン操縦士育成のためのドローンシミュレーションゲーム「CAPXLE DRONE(カプセル・ドローン)」β版をリリースしたことを発表した。

 同ゲームは、カメラに向けて手を動かすことで骨格推定AIが手の動きを認識し、コントローラー等を用いることなく操作が可能となる直感的な操縦インターフェース「Hand Controller」を用いることで、専用の操縦機なしでスマートフォンやPCから気軽に楽しみ、ドローン操縦スキルを高めることができる。

 今後、同社が開発中のドローンリモート操縦プラットフォームを通じ、遠隔地のドローンを操縦して収入を得ることが可能になるという。同技術を用いてさまざまな機械のリモート作業や自動化の実現を目指すとしている。

 現在、社会で使われる多くの機械は、現地で操縦者を必要とするマニュアル稼働である。この現地での操縦者によるマニュアル操作をリモート化・自動運転化することにより、生産性の向上に貢献する。

 同社はリモート操縦プラットフォームの構築を目指し、まずはVR技術と画像認識AIを活用したハンドサインによる操縦インターフェースHand Controllerで操作ができるドローン操縦シミュレーションゲームを開発するとともにドローン操縦者を育成・確保するとしている。

シミュレーションゲーム「CAPXLE DRONE」概要

 ドローンをハンドサインで操縦し、リアルに体感できるシミュレーションゲーム。

PC/Mac版
PC/Macのカメラにハンドサインを映して操作
ジョイスティックコントローラーをPC/Macに接続して操作

スマートフォン版
VRゴーグル筐体にスマートフォンを差し込んでハンドサインで操作(スマートフォンのアウトカメラがオープンになっているVRゴーグルが必要)
スマートフォンのインカメラでハンドサインを映して操作

PC・スマートフォン画面イメージ
VRイメージ

 同社はHand Controllerの特許を申請中であり、今後は以下のような活用を検討しているという。

建機や農機などさまざまな機械をリモート操縦する場合、専用の操縦機やコクピットが必要だったが、Hand Controllerを活用することで専用機器を用意することなく、低額でリモート操縦を導入することが可能となる。

シミュレーションゲームで得られた操作データを用いて、Hand Controllerの精度を向上させ、作業車や自動車、ロボット等のさまざまな機械に応用可能な操縦インターフェースとして、産業向けの汎用コントローラーを洗練させていく。