2023年8月8日、センシンロボティクスは、同社が提供する「RemoteBase（リモートベース）」の施工現場での導入を開始したことを発表した。

　センシンロボティクスと竹中工務店が開発した、誰でも簡単にUGV（※1）を遠隔操作できるソリューションであり、現場に限らずインターネットが通じる場所であればどこからでも点検や撮影、音声でのコミュニケーションなどができる。

※1 運転手の乗車を伴わず、無人状態で走行できる車両の総称。

　UGVには、数時間レベルの稼働、さまざまなデバイスの搭載が可能、導入が容易といった特徴があり、施工中の現場での活用に注目が集まっている。一方、機体種類の増加や機能の高度化に伴い、異なる遠隔操作インターフェースが乱立することで、機体ごとに操作方法を習熟する必要があり、導入を阻む一因となっていた。

　RemoteBaseは、PCに接続したゲームコントローラを用いて、同一のユーザインターフェース上でさまざまなUGVを遠隔操作できる。

サービス全体図

　すでに竹中工務店が手がける名古屋の施工現場での巡視業務として導入済みで、今後も複数現場で導入する予定だという。

　使用機体は、現時点でCLEARPATH ROBOTICS社製UGV「JACKAL」に対応しており、その他ROS（ロボット開発のソフトウェアプラットフォーム）を利用しているロボットであれば連携が可能。AgileX Robotics社製UGV「Scout mini」「Bunker mini」の現場導入も予定している。