2023年7月31日、センシンロボティクスは、同社が提供するドローンとAIを用いた太陽光パネル点検アプリケーション「SOLAR Check」が、旭電業に採用されたことを発表した。

 旭電業は高圧から特別高圧まで複数の太陽光発電所において運転保守管理およびメンテナンス業務を行っている。担当する太陽光パネルは900MW以上あり(2023年6月時点)、点検には多くの時間を要していた。また、目視による点検はエビデンスを残しづらいといった課題もあった。

 SOLAR Checkは、赤外線サーモグラフィカメラを搭載したドローンの自動航行とAIによる画像解析、点検結果レポート出力までを一気通貫で提供。自動航行で撮影を行うため、特別な技術を必要とせず現地スタッフが自身で対応できる。AIによって自動で異常パネルとその発生場所が分かるため、迅速な点検結果レポートの出力が可能だ。

「SOLAR Check」画面

 旭電業は、自動航行で撮影を行うことでオペレーターによる撮影結果のバラつきがなくなること、また、顧客に対してより精度の高い報告ができるため、SOLAR Checkの導入を決めたという。同社は平均27万枚、最も大きい発電所では75万枚のパネルを四半期で点検する必要があり、目視点検では膨大な時間を要していたが、ドローンを使うことで効率的な点検と品質向上を実現。太陽光パネル以外にも、山間部で人が立ち入れない外周フェンスの点検や、災害時の調整池の水位計測などでも活用を進めている。