2023年7月6日、クオリティソフトは、DJI社の機体をベースとした「災害対応アナウンサードローン」をリニューアルリリースしたことを発表した。

 同機はスピーカーを搭載しており、上空から被災者へ避難誘導、救援・救助活動の状況、励まし等の「声」を届けることが可能。ドローンに搭載したアナウンス機能が救援・救助活動を支援する。

Matrice 300 RTKをベース機体とした「災害対応アナウンサードローン」

 対応機体はDJI「Matrice 300 RTK」「Matrice 350 RTK」。従来の災害対応アナウンサードローンは「圧電スピーカー」と「アナウンス音声受信機」を個別に搭載していたが、今回のリニューアルにより2つの機器を「圧電スピーカーユニット」として1つの搭載機器とした。

 ユニット化により圧電スピーカーの音声出力特性を最適化し、音声品質を改良。他の搭載機器との取り換え作業が容易になり、防塵・防水性能も向上した。圧電スピーカーは190mm角を採用。従来の150mm角よりアナウンス性能が上がっている(最大出力音圧:105dB、可聴距離:直線約300m)。

「災害対応アナウンサードローン」について

 圧電スピーカーユニットをドローンに搭載。災害発生時に上空から迅速に被災状況を把握するとともに、被災者への適切な行動指示等を実現する。

消防庁が求める「災害対応ドローン」機能要件に準拠
 ドローン機体および搭載機器は、防水性能等級3以上。動画撮影が可能なカメラを搭載し、撮影した動画を現場活動で活用。

ドローン搭載に最適化した「圧電スピーカーユニット」
 約800gと軽量、低消費電力(5W)で、ドローンの飛行時間性能への影響を最小化した。磁石を使用せずドローンの電子コンパスに影響を与えない設計。

クリアに聞こえる音声特性
 プロペラによる風切り音の影響を抑え、音圧減衰の少ない設計により上空からクリアな音声でアナウンスを行う(可聴距離:直線約300m)。

AIアナウンス機能(オプション)
 日本語のテキスト文章から自然なアナウンス音声を生成。最大29カ国語によるアナウンスに対応する。