2023年7月3日、バイエル クロップサイエンスは、AIで水田の雑草を診断するスマートフォン向けアプリ「MagicScout(マジックスカウト)」に、新たに水稲の病害虫を診断する機能を追加したことを発表した。

 同アプリは、AI技術により水田雑草の60%程度に相当する27種類の診断を行うもの。今回の機能追加により、水田の害虫・病害の写真を撮影して診断結果を確認し、その特徴などを詳細情報ページで確認することができるようになった。診断結果は撮影場所の位置情報とともに地図に記録される。

 日本全国の水稲の害虫・病害をカバーしており、事前にアプリのカメラ設定でAIモデルをダウンロードしておけば、インターネット接続がない環境下でも診断が可能。今後、水稲だけでなくさまざまな作物に対象を拡大するとしている。

 同アプリはドイツ・バイエル社が開発提供しており、2022年に日本でリリースされた。リリース後に蓄積したデータを活用し、診断の正確性や活用方法などの機能をアップデートしている。対応OSは、iOS(11.3以降)とAndroid(5.0以降)。価格は無料。