2023年6月26日、ARNは、空き家を転用し、AIとIoT技術を活用した植物工場事業を2023年7月より開始すると発表した。全国で増え続ける空き家問題の解決と農業生産の効率化・収益向上を図り、食糧問題解決への貢献を目指す。
同社のシステムは、IoT機器のセンサーから各種データや画像、天候等をリアルタイムで取得し、AIで解析を行う。その情報に基づき最適な生育管理を行い、ドローンを活用した自動管理により一貫性のある高品質な農産物を提供するとしている。
1年半の研究開発の結果、通常の畑と比較して面積あたり3倍以上の生産量を実現する栽培技術を確立。これにより、空間の制約がある空き家でも大量の農産物を生産でき、農業の効率化と空き家問題の解消を実現するという。
2023年7月からは、同社のAIラボで収益性の高いトマトとメロンの栽培による実証実験を開始。AIとIoTを活用した高効率栽培技術が実際にどれほど収益性を向上させるか検証する。AIラボでは、GPUやサーバーからの排熱を活用した温室栽培イチゴの実証実験も今冬に開始する予定だ。