2023年6月20日、ツバサ・フロンティアは、農薬散布ドローン「X1000」と、一等・二等無人航空機操縦士免許制度に準拠した訓練用ドローン「TOMCAT」の販売を発表した。

農薬散布ドローン「X1000」

 5L液剤農業用農薬散布ドローンのX1000は、重量4.5kgと小型・軽量。自動散布が可能で、自動飛行や走行アシスト機能などのコンピュータ制御により、散布時のムラやばらつきを抑える。省力化により作業負担を軽減し、作業効率を向上させる。

 また、農薬散布をドローンで行う場合、実際の操作に必要な技術や農薬散布の申請手続きなどが必要になる。同社では購入者に対して、事務所や専用飛行場で実技講習や飛行申請のサポートを行っている。

訓練用ドローン「TOMCAT」

 一等・二等無人航空機操縦士免許制度に準拠した訓練用ドローン。各種法令や技術基準に基づいて設計されている。

 水平位置制御や高度維持機能のON・OFFに対応し、カメラやプロペラガード、前後識別用LEDを搭載。オーバーライド可能な送信機を備え、免許試験に必要な操縦技術をカバーしている。制御・GCSにはArdupilot・Mission Plannerを採用し、ルート設定によるオート飛行に対応。機体は分解可能で、ドローンの構造や部品構成を学ぶことができる。

 Mission Planner等の日本語マニュアルを完備し、基本設定は出荷前に完了している。利用者自身での調整も可能。さらにパーツ単位で修理・交換ができ、修理・メンテナンスも容易。これによりリカバリー時のリードタイムを短縮する。国内工場で部品製造・組立を行っているため、品質や納期のコントロールもしやすいという。