2023年6月23日、ザクティは、産業用ドローンや点検ロボットに搭載可能な高解像度4眼マルチスペクトルカメラ「CN-DR450」を、2023年夏に発売すると発表した。販売価格は使用用途により90万~150万円(税抜)を予定している。
1インチ2,000万画素フルカラーカメラ1つと、1インチ2,000万画素モノクロカメラを3つ搭載。モノクロカメラに光学バンドパスフィルタ(別売)を取り付けることで、任意の波長帯(400~900nm)の高解像度画像を取得することができる。
農業用途では、野菜の収穫予測に必要な個体識別やNDVI値(正規化植生指数)による生育状況を高精度に把握するためのデータが取得可能。高解像度な点を活用することで、より高度を上げて広範囲を短時間で効率的に撮影できる。
光学バンドパスフィルタを交換して取得波長を変更することで、インフラ点検や測量、製造工程での異物検出、医療向けの研究など、幅広い分野での活用が期待される。
各種産業ドローンに搭載して使用するために、それぞれに適応したインターフェースを有した複数の機種を準備中で、取り付け方法のカスタマイズにも対応する。
なお同製品は、農業・食品産業技術総合研究機構(農研機構)が事業実施主体である、国際競争力強化技術開発プロジェクト「安全安心な農業用ハイスペックドローン及び利用技術の開発」を受託(2021年6月)したハイスペックドローン開発コンソーシアムの事業において、農作物の生育状況を見える化し、圃場管理に役立つ画像を効率的に撮影する農業のDX化推進に貢献するセンシング用カメラとして開発したものとなる。
「CN-DR450」詳細仕様
イメージセンサ | 1inch、CMOS |
モノクロセンサ×3 | |
RGBセンサ×1 | |
静止画 | 解像度:20M(1センサあたり) |
記録形式:モノクロセンサ TIFF、RGBセンサ JPEG | |
光学フィルタ | 装着可(モノクロセンサ) |
取得波長 | モノクロセンサ:400nm~900nm |
地上分解能(GSD) | 2.35cm(高度100mにおいて) |
ストレージ | microSDカード×4枚 |
環境光センサ | あり |
インターフェース | S-Connect、Skyport |
電源 | 12V(ドローンから供給) |
サイズ | カメラ本体:117×90×87mm 環境光センサ:40×50×23mm |
重量 | カメラ本体:440g 環境光センサ:22g |
※仕様は予告なく変更になる場合あり。