2023年6月21日、SkyDriveは、パリ・エアショー2023において、タレス(Thales)社とフライトコントロールシステムのサプライヤー契約を締結したことを発表した。

SkyDrive代表取締役CEO 福澤知浩氏(左)、タレス社 フライトアビオニクス担当副社長 Jean-Paul Ebanga氏(右)

 フライトコントロールシステムは、空飛ぶクルマ(以下、eVTOL)において最も重要な要素の一つである。パイロットの操縦装置からの入力を受け取り機体の姿勢や速度を制御する機能を備え、高い安定性・信頼性を担保する。同契約によりSkyDriveは、タレス社のeVTOL、特にSkyDriveの機体のアップデートビジョンである軽量・コンパクト・自律性に適合した「FlytRise」を、現在開発中の「SKYDRIVE」(SkyDrive式SD-05型機)に搭載する。

 タレス社は、防衛・安全保障、航空・宇宙、デジタル・アイデンティティとセキュリティの3つの領域で先進的な技術を提供するフランスの企業。68カ国に7万7,000人の従業員を擁し、タレス社のシステムは、1980年代にエアバスA310に初めて搭載されて以降、1万2,000機以上の航空機に搭載実績がある。

各社コメント

SkyDrive最高開発責任者 Arnaud Coville氏

 私たちのeVTOL機「SKYDRIVE」のフライトコントロール分野で、タレスがパートナーになったことを大変嬉しく思います。タレスのフライトコントロールは、航空業界で長年にわたり信頼されています。eVTOLメーカーであるSkyDriveは、何よりも安全を重視しており、安全に関する重要な技術であるフライトコントロールにおいてタレスと提携することで、私たちの航空機の安全目標を達成できると考えています。

タレス社 フライトアビオニクス担当副社長 Jean-Paul Ebanga氏

 モビリティが新しい持続可能なソリューションを求めている中、「SKYDRIVE」の安全な飛行を可能にする当社の新世代フライトコントロールソリューションにより、都市交通に空を開く「SkyDrive」を支援できることを誇りに思います。

【参考】FlytRise Flight Control Systems for a new era in aviation - Thales