2023年6月19日、SkyDriveは、空飛ぶクルマの製造に向けた協力について、スズキと基本合意書を締結したことを発表した。

 SkyDriveは、空飛ぶクルマの製造を目的とした100%出資の子会社(以下、製造子会社)を設立。SkyDriveとスズキは、スズキグループが静岡県内に保有する工場を活用し、2024年春頃の空飛ぶクルマの製造開始を目指す。スズキは製造子会社の人材確保など、製造開始に向けた準備についても協力するとしている。より具体的な条件については協議を継続し、別途取り決める予定だという。

 なおSkyDriveは、設計開発中である空飛ぶクルマをSKYDRIVEと命名し、搭乗人数を2名から3名へと変更するなど、同日、新たな機体仕様やデザインを発表している。

調印式の様子。スズキ常務役員 神代 英俊氏(左)と、SkyDrive代表取締役CEO 福澤 知浩氏(右)。
左から、スズキの船外機、隼(Hayabusa)、ジムニー、SkyDriveのSD-03スケールモデル。
製造を予定している3人乗りの空飛ぶクルマSKYDRIVE。
SKYDRIVE機体内部の様子。
2024年春の稼働を計画しているスズキグループの静岡県内の工場(候補)。

各社コメント

スズキ代表取締役社長 鈴木 俊宏氏

 SkyDriveと協力一致し、価値ある製品作りを通じて、日常的に空を活用するAir Mobilityの実現に貢献できるよう、意欲的に前進してまいります。

SkyDrive 代表取締役CEO 福澤 知浩氏

 「小・少・軽・短・美」を行動理念に、コンパクトなクルマづくりを推進されているスズキ様と、コンパクト軽量なエアモビリティを開発するSkyDriveは、2022年3月より協業を続けてきましたが、今回、スズキ様の協力を得てSKYDRIVEの機体製造を行う事となり、大変ありがたく思います。

 世界に対して安全で品質の高い機体を、安定して製造し続けるために、これまで世界中で自動車の量産を続けていらっしゃった、スズキ様のノウハウを伝授いただきながら、日常の移動に空を活用する社会の実現を目指していきます。