2023年6月26日、Liberawareは、インフラ・プラント設備などの屋内狭小空間点検に特化した新型ドローン「IBIS2(アイビスツー)」をリリースした。
IBIS2は「狭くて、暗くて、危険」かつ「屋内空間」の点検・計測に特化した小型ドローン。従来機と比べ、屋内狭小空間点検における利便性・汎用性を格段に向上させ、過酷な環境下や狭小空間での安定した飛行、鮮明な点検映像の撮影を可能とする。
老朽化が進むインフラやプラント設備は、劣悪な環境・人材不足・維持費高騰など多くの問題が重なり、保守点検が追い付いていない現状がある。同機を活用することで屋内点検の可能性をさらに広げ、社会課題の解決に貢献するとしている。
「IBIS2」の主な特徴
・暗闇・粉じん環境でも鮮明な映像を撮影
独自の防塵構造モータを搭載したIP51規格の機体は、粉じん・水滴環境下での飛行が可能。高感度の新イメージセンサ、自然光に近い色のライトを搭載し、点検の撮影に適した設計となっている。
・安定飛行で狭小空間の最深部まで進入
独自開発した飛行制御システムやラウンドフォルムを採用し、壁面との衝突が想定される入り組んだエリアでも安定飛行が可能。
・機体サイズは業界最小クラスの20cm
機体サイズは、産業用途のドローンとしては業界最小クラスの20cm。30cm点検口への進入や、直径50cmの配管内の飛行が可能。
・機体重量は業界最軽量クラスの243g
産業用途のドローンとしては業界最軽量クラスの243g。柔軟なポリカーボネート素材を採用した軽量なボディは、万が一の墜落時も施設を傷つけづらく、機体の損傷リスクを低減させる。
・電波が届かない場所での飛行
自社開発のエクステンションアンテナにより、電波の届かない場所にも無線環境を構築する。
・タートルモードで帰還率を向上
上下反転した状態からでも、タートルモードを使用して再離陸が可能。残置リスクを軽減し、ドローンの帰還率を向上させる。
・飛行時間は最大11分
業界最小クラスのサイズながら、最大11分の飛行が可能。
・上方カメラ・サーモカメラを搭載
40gのペイロードを使用し、上方カメラ・サーモカメラ(近日リリース予定)など、より顧客の要望にあった撮影に対応する。
IBIS2 製品仕様 | ||
---|---|---|
機体名 | IBIS2 | |
外形寸法 | 194mm×198.5mm×58mm | |
重量 | 243g(機体150g、バッテリ93g) | |
最大飛行時間 | 11分(ペイロードなし) 9分(ペイロード40g) | |
最大飛行可能風速 | 3m/s | |
フライトコントローラー | リベラウェア製 | |
防水防塵性能 | IP51規格 | |
ペイロード | 最大40g | |
動作温度範囲 | 飛行時:-5~60℃ | |
ヘッドライト | 2基:合計380lm/5段階調光 | |
画角 | 垂直:80.1° 水平:131.0° 対角:143.9° | |
解像度 | 1920×1080 | |
イメージセンサ | STARVIS、1 /2.8型 | |
付属品 | エクステンションアンテナ含む操縦用機器一式 | |
製造国 | 日本 |
▼屋内狭小空間点検ドローン「IBIS2」(Liberaware)
https://liberaware.co.jp/ibis2/