2023年6月23日、KDDIスマートドローンは、ドローンの遠隔制御・長距離飛行に必要な基本ツールをまとめた「4G LTEパッケージ」の対応機体および機能を、2023年8月より拡大すると発表した。通信モジュールの対応機体も拡大する。

 発電所・工場などのプラントや建設現場において、点検・巡視などを目的としたドローンの利活用が進んでいることを受け、同社は目視内だけでなく目視外飛行による点検・巡視などをより簡易に実施できるよう、同パッケージの対応機体・機能を拡大。これにより、より広域での飛行や複雑な構造物の多い場所においてドローン飛行に必要な作業者を削減できるなど、効率的なドローンの利活用が可能になるとしている。

想定ユースシーン

1. ドローン機体の追加
 目視外の点検・巡視用途のドローンを追加する。2022年発売の「ANAFI Ai」に加えて、新たにACSL社製「SOTEN」が、4G LTEパッケージのモバイル通信に対応する。

2. 機能の追加
上空モバイル通信エリアのシミュレーションマップを顧客向けに公開。どのエリアでモバイル通信を用いた目視外飛行が可能か、事前に確認可能となる。
目視外飛行にあたって法律により必要となる申請・通報などにおいて、上空電波申請と飛行計画通報を一括で行える機能を提供する。
顧客の利用方法やドローン飛行の習熟度に合わせ、ドローンスクールなどの導入に向けたサポートをオプションとして提供する。

上空モバイル通信エリアシミュレーションマップ
上空モバイル通信申請・飛行計画一括申請

3. 対応通信モジュールの拡大
 4G LTEパッケージに対応した通信モジュールの機体を拡大。対応通信モジュールを搭載するドローンは、4G LTEパッケージのモバイル通信を利用することが可能となる。

▼対応通信モジュール
https://kddi.smartdrone.co.jp/tools/iot-lte-product/

 なお同社は2023年6月26日~9月30日までの期間、4G LTEパッケージの新規契約者が契約月の翌月末まで無料で利用できるキャンペーンを実施。また、ANAFI AiまたはSOTENをセットで購入した場合は、無料期間後の1年間、4G LTEパッケージを月額3万9,800円(税込)で提供する。