2023年6月20日、セックは、国際宇宙ステーション(以下ISS)日本実験棟「きぼう」の自律移動型船内カメラ「Int-Ball2」の開発に協力したことを発表した。

 Int-Ballの後継機となるInt-Ball2は、ISSで活動する宇宙飛行士を支援する船内ドローンで、宇宙航空研究開発機構(以下JAXA)が開発を進めてきた。2023年6月6日未明にISSに向けて打ち上げられ、今夏以降、日本実験棟内で順次動作確認を実施する予定だ。

 同社はJAXAから委託を受け、Int-Ball2に内包される各種ソフトウェアを統括するシステム統合ソフトウェア、軌道上のInt-Ball2から受信した遠隔監視データを可視化し、同機を遠隔操作する地上運用支援システムの開発を担当した。また、Int-Ball2のメイン機能となる撮影機能の開発を手がけ、軌道上で撮影された動画の地上でのストリーミングを実現している。

「Int-Ball2」地上試験の様子(画像提供:JAXA)
「Int-Ball2」を遠隔操作する地上運用支援システム