2023年6月7日、シャイニー・エーは、国土交通省により義務化されたドローン飛行日誌作成を支援するためのスマートフォン向けアプリ「ドローンノート」について、マッツワークス行政書士事務所の監修を受け、同日対応アップデート版をリリースしたことを発表した。

 ドローンノートは、飛行日誌に関する国土交通省の要件に準拠する飛行日誌作成支援アプリ。スマートフォンアプリの操作体験のメリットを生かして飛行日誌の作成作業負担の軽減を図る。

 今回のアップデートは、ドローン操縦者により便利な体験を提供することや、細かい取扱要領に準拠することを目的としている。

 2022年12月、国土交通省によって飛行日誌の作成が義務化された。飛行日誌は「離着陸の時刻・場所や飛行目的・方式などを詳細に記録する飛行記録」と、「国土交通省の標準飛行マニュアルなどにしたがった日常点検記録」「飛行20時間ごとの点検整備記録」から構成され、それらは紙媒体またはデータとして電磁的に保管することが求められている。また飛行の際にはそれらを常時携帯する必要もあり、作成作業や持ち運びの負担軽減が課題となっている。

「ドローンノート」各プランと機能

 ドローンノートでは、スタンダードプラン(月額300円)、プレミアムプラン(月額500円)、ライトプラン(広告表示と飛行時間制限、無料)の3つを用意している。

スタンダードプラン(月額300円)

飛行記録、日常点検、点検整備の3種類について登録・参照およびPDF出力に対応。端末の機能を利用してダウンロードしたPDFの印刷が可能。
端末の位置情報から離陸場所・着陸場所を自動取得。
HOME画面に各種登録へのショートカットを用意。直近の登録データを他の画面に移動することなく参照可能。
操縦者や無人航空機の事前登録機能。
過去の日誌の内容をもとに複製が可能(日時は作成時点のものを自動設定)。
日常点検については国土交通省の取扱要領にしたがった標準的な点検項目だけでなく、メーカー手順書等による任意の点検項目をあらかじめ設定することも可能。

プレミアムプラン(月額500円)

 スタンダードプランの機能に加え、以下に対応。

メールアドレスを登録することで同一ユーザー端末間でデータを共有。

ライトプラン(広告表示と飛行時間制限、無料)

 スタンダードプランの機能に以下の制約を伴う。

広告表示
直近30日以内の飛行は10時間まで
※ 登録された無人航空機に関係なくユーザー合計で飛行記録をもとに判定。上限を超えた場合は解除となるまでの間、飛行記録、日常点検、点検整備の新規登録は不可、参照のみの提供となる。

アップデート内容(マッツワークス行政書士事務所 監修)

点検整備の実施漏れを防ぐため、飛行時間が20時間を超えた場合に画面上に通知。
点検整備記録作成時に前回実施時以降の不具合事項や日常点検における異常内容を確認可能。点検整備ではこれらについての修理や保守作業を漏れなく実施し、その結果を記録することが求められるため、振り返りや確認漏れを防ぐ。
飛行記録の監督者の設定に対応(ドローンスクールなど監督者が存在する場合)。
飛行記録の滞空時間の入力に対応。同一飛行条件におけるバッテリー交換を含む複数回飛行を1つの飛行記録にまとめることができる。
離着陸の間に経路・経由地等がある場合の記録に対応。
PDF飛行記録にて改正航空法施行に伴う記載「2022年12月5日の改正航空法施行に伴い従前の総飛行時間を転記」を追加。
飛行時間が1分未満の場合は1分単位に切り上げるよう計算方法を修正。
小さな端末やスマートフォン、画面拡大設定でもレイアウトが崩れないよう調整。