2023年5月31日、デンソーは、UAV(無人航空機)による橋梁点検サービス事業について、WorldLink & Company(以下、WorldLink)とAileLinXへ資産譲渡したことを発表した。

 デンソーは2016年に橋梁下においても安定的に飛行制御可能なUAVを開発。2019年に、これまで目視点検で行っていた橋梁点検の一部をUAVでの撮影に代替し、撮影画像のAI解析、調書作成までを一貫して支援する橋梁点検サービスを開始した。

 同社は今回、UAVによる点検サービス事業を進めていくなかで協力してきたWorldLinkとAileLinXに、UAVに関する資産を譲渡。UAVソリューションを手がけるWorldLinkにはUAVの橋梁点検サービスのノウハウ・技術資産を、UAVの開発・製造を行うAileLinXには橋梁点検向けに開発したUAVの機体技術資産を引き継ぎ、今後は譲渡先の2社にてUAV事業拡大を目指す。

 譲渡先のWorldLinkでは、これまで提供してきたUAVおよびセンサー器機や高度なフライトオペレーションなどを組み合わせ、より高品質・高付加価値なサービスの提供を目指し、今年秋頃から事業を開始するとしている。

非GPS環境下でも安定した飛行が可能な「デンソーUAV」。可変ピッチプロペラ機構による耐風性能を備え、橋脚や橋下で発生する乱流下においても安定した撮影が行える。