2023年5月30日、ACSLとCalTaは、ACSLが提供するセキュアな国産ドローン「SOTEN(蒼天)」と、CalTaが開発したデジタルツイン(※1)ソフトウェア「TRANCITY」の連携を開始すると発表した。

 今回の連携により、主に屋外を撮影したSOTENの動画データからTRANCITYでスピーディな点群処理・3D化が可能となり、インフラDXが加速するとしている。

※1 現実空間で収集したデータを基に、現実空間を仮想空間に再現する技術。

サービス連携イメージ

 セキュアな小型空撮ドローンであるSOTENは、データの漏洩や抜き取りの防止、機体の乗っ取りへの耐性を備え、通信・撮影データは暗号化を行う。最大対気速度15m/sの耐風性能や、高精度な位置情報を把握することができるSLAS/SBAS(準天頂衛星システムみちびきのサブメータ級測位補強サービス)を搭載するなど、実現場で求められる飛行性能を持つ。

 TRANCITYは、撮影した動画をアップロードするだけで、スピーディに三次元データをデジタル地図上に自動生成・可視化し、任意の角度から寸法計測等ができる。取得時期の異なる三次元データやBIMデータを重ねて表示し、時期の異なる現場状況の確認や計画構造物との比較が可能。撮影動画から切り出した写真の表示や、三次元空間内でのメモ、URL保存ができ、関係者間での情報共有、各種資料への紐付けに対応する。スマートフォン感覚で直感的に扱えるユーザインターフェースを搭載し、ブラウザ上で複数人が同時にアクセス可能。

TRANCITY操作画面