2023年5月22日、アミューズワンセルフは、リーグル社製超高速レーザーユニットを搭載したハイエンドレーザースキャナシステム「TDOT 7 NIR-S」を発表した。5月24日より受注を開始する。

 ドローン搭載用レーザースキャンシステム「TDOT」と、最大秒間240万パルス、400ラインの性能を持つリーグル社製「VUX120-23」を統合。TDOTシリーズの特徴である高性能GNSS/INS航法システムを生かし、フライトからデータ出力までのシームレスなプロセスを実現する。

TDOTの高性能GNSS/INS航法システムを搭載

 IMU(慣性計測装置)等を用いたINS(慣性航法システム)とGNSS測位それぞれの長所を生かすGNSS/INS複合航法により、高精度でドローンの位置・姿勢・方位データを計測。1秒間に数百万点というレーザー照射を行いながら、数センチメートル級の高精度測量を実現するスペックを備えている。

リーグル社製、超高速レーザーユニット「VUX120-23」

 最大秒間240万パルス、400ラインのスキャンスピードと100°のFOV(視野角)を備える。従来よりも早い航行スピードでスキャンが可能。ビームは直下、前方+10°、後方-10°の3方向に連続して照射する。これにより、建物・構造物の鉛直面や急崖から成る幅の狭い谷地形のような、これまでのレーザー測量が苦手とする対象物に対しても、構造全体を捉える測量データを取得する。

可視光カメラ・サーモグラフィカメラ搭載ユニット(オプション)

 オプションとして可視光カメラとサーモグラフィカメラを搭載したユニットを用意。可視光カメラでオルソ画像を生成、点群データにカラー情報を付加することができる。サーモグラフィカメラでは、温度情報を点群データに付加することが可能となる。