2023年1月12日、アミューズワンセルフは、ドローン搭載用レーザースキャナシステムTDOTシリーズを高性能化・低価格化した、近赤外レーザースキャナシステム「TDOT 7 NIR」を発表した。

 同製品はドローン専用に設計されており、重量は2.2kgと軽量。汎用高性能レーザースキャナであるリーグル社製「miniVUX-1UAV」「miniVUX-3UAV」を採用し低価格を実現した。

 高精度の測量を可能にするハイスペックIMUを装備し、ヘディング精度±0.03°、ロール精度±0.006°、位置精度は±5mm。

 Jetson Xavier NXモジュールにより、点群のリアルタイム処理だけでなくAIアプリケーションとの連携も可能。自由なプログラミングにも対応する(順次対応予定)。

 LTE無線機能を搭載し、GNSS衛星や電子基準点からの情報をリアルタイムで処理するネットワークRTKの処理がスキャナシステム単体で可能。また点群データを遅延なくサーバーに転送する。

 内蔵する可視光カメラは、オルソ画像の作成や点群への着色を可能とするほか、オプションでサーモグラフィ用サーマルカメラを内蔵。3D点群データや可視光カメラの情報では判別できないものを温度情報で検知する。温度情報を点群に付加することもできるという。

 スキャン中の3Dデータや断面データをプロポ(操作機器)上でリアルタイムに閲覧可能。​また、スマートフォンでスキャナの操作や、画面上でステータスの確認も行える。

 これまでのTDOTシリーズ同様、ユーザーフレンドリーなアプリケーション群を用意。複雑な処理はクラウドで短時間処理する。

「TDOT 7 NIR」搭載例

3時間超の飛行が可能な国産ハイブリッドドローン「GLOW.H」
産業用ドローンのプラットフォーム「GLOW.L」
DJI社製「MATRICE 300 RTK」