2023年5月24日、スカイマティクスは、同社のクラウド型ドローン測量サービス「くみき」と、ローカスブルーが提供する3D点群データをオンラインで解析するプラットフォーム「ScanX(スキャン・エックス)」の自動連携を開始したことを発表した。

 3D点群データの活用を目的に、3D点群データ生成ソフトでドローン画像から点群データを生成し、点群編集ソフトにより点群データを解析するニーズが高まっている。この場合、点群データ生成ソフトから点群編集ソフトにデータを移行して各種設定を行う必要があり、データの出入力の手間、設定ミスなどが発生することがある。複数の現場を抱える建設会社の場合はこの作業を各事務所ごとに行っており、膨大な工数を要しているという。

 今回の連携により、くみきで生成した3D点群データを直接ScanXに自動連携し、ダウンロードやインポート・初期設定の手間なく、複数の現場でも点群生成から点群解析までクラウドでワンストップで行うことが可能になる。

 汎用ドローンに対応したクラウド型ドローン測量サービスであるくみきは、オンライン上でドローンの空撮画像から3Dデータ・オルソ画像等の地形データを自動生成する画像処理プラットフォームである。

 ScanXは、誰でも簡単に使うことができ、点群データの高度な自動分類や解析機能も実装したオンライン点群処理ソフトウェアである。

 今回の自動連携により以下が可能となり、業務の属人化を防ぎ、点群生成から点群解析までの業務の効率化を支援する。

くみきで生成した点群データをワンリックでScanXに転送して即時解析実行。
ScanXの機能を使い、フィルタリング、ノイズ除去をした後、出来形評価(ベータ版)を実行し、出来形管理帳票を自動出力。
複数の現場でも端末ごとに点群生成ソフトと点群処理ソフトを購入することなく、クラウド上で同時に点群生成から点群解析まで実行。

 今後、くみきとScanXの自動連携の範囲を拡大し、くみきで取り込んだ他点群データのScanXへの自動転送や、ScanXでノイズ除去等の編集を行った点群データをくみきに再転送して計測やGIS機能を利用できるようにするなど、連携機能を強化するとしている。