2023年5月18日、WAKWAK指宿は、ドローンによる農薬・肥料散布の有効性が多くの作物で実証されたことを受け、対象作物を稲作だけでなく果樹や野菜にも拡大すると発表した。対象となる作物は、従来の稲類に加え、果樹類、いも類、豆類、麦、とうもろこし、樹木類など。

 散布時間は10ha(1町)あたり10~15分程度、価格は10a(1反)あたり2,200円(税込)。対象エリアは鹿児島県全域、宮崎県、熊本県の一部で、南薩地域(指宿市、南九州市、南さつま市、枕崎市、鹿児島市の一部)については1反から利用が可能。

果樹類への農薬散布

 農業資材や肥料の高騰、農業従事者の高齢化など、持続可能な農業の維持には大きな課題がある。一方、日本における農業の強化および食料自給率の向上は最重要課題であり、農業従事者が安心して安定的な経営が可能となる環境整備が求められている。同社は、楽しく豊かな農業を実現するため、ドローンによる農薬・肥料散布の対象作物を拡大し、サービスを提供するとしている。