2023年4月18日、三井不動産は、ロジスティクス事業における新規開発物件を公表し、今後の事業計画を策定したことを発表した。

 国内新規6物件の開発等を決定したほか、「イノベーション推進室」を新設し、物流コンサルティングプラットフォーム「MFLP &LOGI Solution」の提供を開始する。顧客の抱える課題に対し、最適なソリューションの提案や物流戦略策定を全面的にサポートするという。また、倉庫作業の大半を自動化した「EC特化型物流センター」を開設。今後EC事業者への共同利用も提案するとしている。

「イノベーション推進室」を新設

 DXによる省力化・機械化ニーズに特化した専門部署として「イノベーション推進室」を新設し、顧客の課題解決や物流戦略策定のサポート業務に注力する。

物流ICT体験型ショールーム「MFLP ICT LABO 2.0」

物流コンサルティングプラットフォーム「MFLP &LOGI Solution」

 4月18日より、物流コンサルティングプラットフォーム「MFLP &LOGI Solution」の提供を開始する。同サービスでは、まず顧客の課題を洗い出し、次に約50社のサポート企業と連携し、各社の最先端技術を結びつけることで最適なソリューションを提案する。

倉庫作業の大半を自動化した「EC特化型物流センター」を開設

 2022年11月に三井ショッピングパーク公式通販サイト「&mall(アンドモール)」の物流拠点として、自動化機器を導入した「EC特化型物流センター」を「MFLP船橋Ⅲ」内に開設し、自社利用を開始している。今後、他のEC事業者に対して同拠点の共同利用を提案することも予定している。

将来的なドローン配送を見据えた賃貸用R&D区画の整備

 「MFLP・LOGIFRONT東京板橋」では広大な敷地を活かしたドローン飛行用のフィールドと、倉庫の一部スペースをドローン事業者等への賃貸用R&D区画として整備し、ドローンによるラストワンマイル配送や災害時の支援物資搬送等実証実験の場を提供し、物流におけるドローンの実用化を目指す。

「MFLP・LOGIFRONT東京板橋」(2024年9月竣工予定)賃貸用R&D区画イメージ