2023年4月10日、サクラボテクノロジーズは、既存のドローンにオーバーライド機能を後付けするサービス「あとかライド」の提供を同月より開始すると発表した。対象となるドローンは、Futaba製送信機(S.BUSまたはS.BUS2)により操縦が可能なドローン全般。価格は25万円(税別)。

 2022年12月からドローン操縦士の国家資格制度が開始された。その教習所となる登録講習機関が実地講習に使う機体の要件には「オーバーライド」機能が求められる。しかし市販のドローンには同機能を備えたものが少ないことが課題となっている。

 同サービスでは、ドローンにオーバーライド機能を追加するための装置や付属品を提供することに加え、専門の技術者による調整を行い、オーバーライド機能を安全かつ正確に動作させるとしている。

 送信機のトグルスイッチを倒すことで、オーバーライド機能を作動。送信機の画面を見ることなく、機体を注視したまま操作できる。また、機体側のコミュニケーションランプにより動作状況の確認が可能。

 サービスには、オーバーライドユニット、追加送受信機(Futaba製)、コミュニケーションランプシステム、取り付け調整が含まれる。

 同社はオーバーライド機能を活用して高圧鉄塔にドローンで架線する特許技術を取得し、3年以上運用している。同サービスはそのノウハウおよび製作したオーバーライドユニットを活用した事業となる。

オーバーライド機能を追加実装した機体