2023年3月28日、大和リビングと同社の連結子会社であるD.U-NETは、2023年4月3日より、賃貸住宅の管理業務の効率化・安全化を図るために、ドローンを活用した高所メンテナンスサービスを開始すると発表した。

 住宅の建物性能を維持するには、建物外部や内部、設備などの定期的なメンテナンスが必要となる。特に屋根の保守・点検では、足場の架設に加えて屋根上で作業を行うため、作業員の負担増加や事故の発生リスクなどが伴っていた。

 2022年12月の航空法改正に伴い、ドローンによる有人地帯での目視外飛行や自律飛行等が可能となり、住宅地での高所作業にドローンを活用できるようになったことから、両社は大和リビングが管理する約61万戸(2022年3月31日現在)の賃貸住宅の屋根などにおける保守・点検作業を効率的に実施するとともに、事故の発生リスクを軽減するため、ドローンを活用した高所メンテナンスサービスを開始する。

 同サービスはD.U-NETが総代理店となり、賃貸住宅向けのIoTソリューションを提案するギガプライズと、ドローンによる洗浄システムの特許を保有するFlight PILOTの技術を利用する。

<サービス内容>
高所作業となる建物屋根部の汚れ・割れ・サビの確認
屋根の雨樋の排水状況の確認
目視で確認できない屋根板や太陽光パネル内部状況を赤外線カメラで確認
雨樋部のゴミの吸引や屋根全体の洗浄作業による排水状況の改善や美観維持