2023年4月7日、ブルーイノベーションは、球体ドローン「ELIOS 3」を活用した橋梁点検技術が、国土交通省発行の「点検支援技術性能カタログ」に掲載されたことを発表した(ドローンを活用した橋梁点検技術(ELIOS3)、技術番号 BR010060-V0023)。

 点検支援技術性能カタログは、国が定めた標準項目に対する性能値を開発者に求め、国管理施設等において技術を検証した結果をカタログ形式でとりまとめたもの。直轄国道の橋梁とトンネルの定期点検の一部項目において、2022年度から点検支援技術の活用を原則化しており、直轄国道の舗装の定期点検においても2023年度から点検支援技術の活用を原則化する予定。この際、点検支援技術性能カタログに掲載された技術の中から基本的に選定される。​

 ELIOS 3は最新のSLAM技術により、桁下や箱桁などGPSの効かない環境でも安定して飛行するほか、球体ガードと衝突耐性があるため狭隘部に入り込んでの撮影が可能。カメラは上下180°チルトにより床版の天面等も撮影でき、照度16,000ルーメンのLEDライトを備え暗所にも対応する。LiDAR(3Dスキャナー)によるリアルタイムマッピングと専用のソフトウェアにより、ひび割れ等不具合箇所の位置を特定する。

球体ドローン「ELIOS 3」