2023年2月13日、米国のZoox社は、同社が開発したハンドルやアクセルペダルなど従来の運転制御を必要としない無人運転車両(ロボタクシー)が、同州車両管理局(DMV)の認可を取得した上で、同社従業員を乗せた公道シャトル運行を実施し、成功したことを発表した。

 この車両には、コーンズテクノロジーが国内代理店を務めるTeledyne FLIR Systems社製の遠赤外線カメラが搭載されており、悪天候や夜間など視界が悪い状態においても熱を正確に検知し、歩行者や他の車両との衝突の危険を回避する。また、ハンドルやペダルといった従来の運転制御とは異なり、100以上の新しいFMVSS(連邦自動車安全基準)の安全機能を備えているという。

 今後Zoox社は次のステップとして、本社において従業員のシャトルサービスを展開する予定。ロボタクシーには一度に最大4名まで乗車可能で、Zoox社の2つのメインオフィスビルの間にある公共ルートを、右左折および双方向への折り返し、信号機の判断、自転車・歩行者・他の車両を認識し、適切に処理して時速35マイル(時速約56km)で走行するとしている。