2023年2月24日、クオリティソフトは、小・中学生のプログラミング教育向けに、Scratchで組んだプログラムを用いてドローンの飛行をコントロールする教材をリリースしたことを発表した。

 2020年以降に小・中学校で必修化されたプログラミング教育。プログラミングを学ぶ目的はプログラミング言語を学ぶことだけではなく、プログラミング的思考を身につけることにある。物事を論理的に考え、目の前の問題を適切に解決する能力や創造力を向上させることで、社会生活で必要な能力を培う。

 この教材はテキスト内容を理解していく中で、児童生徒自身が表現したい動きやプログラムの結果を自由に制作する内容となっている。ドローンを用いることで、プログラミングが楽しいものだという認識で、興味をもってプログラミングに取り組むきっかけを生み出すという。

教材同梱物
テキスト(一部抜粋)

 同教材は、小・中学校で広く使われているScratchを用いることで、プログラミング言語の難しさを意識せずにドローンの動きをコントロールすることが可能。飛行しているドローンからの映像をリアルタイムでパソコン上に表示することもできる。ドローンが空中を飛行することが好奇心を生み、能動的に学習に取り組めるという。また、ロボットカーやWEB教材にはない3次元を意識したプログラミングも特徴。

 対象となる小学校高学年~中学生に合わせた難易度設定のテキストを同梱。ドローン飛行により図形を描き、その軌跡をスプライトで確認したり、センサーを用いた高さの計測やその結果を元にした飛行制御を通じて仕組みの理解を深め、適切なプログラム制作とその結果を実際のドローンの動作で確認できる。

 近年、法改正によるドローンの社会実装が急速に進み、ドローンの社会的価値が大きくなることが期待されている。授業のなかでドローン飛行を体験することが、将来の実生活におけるドローン利活用を考えるきっかけになることを期待するとしている。

授業の様子
Scratch画面