2023年2月17日、朝日航洋は、eVTOL(電動垂直離着陸機)の開発・実用化を進める米国のJoby Aviation(以下、Joby)と共同で、トヨタ自動車関連に対して、JobyのeVTOLを利用した日本国内運航サービス提供の準備を開始したことを発表した。

 トヨタ関連の社員や役員、および関係する顧客の移動手段として、さまざまな拠点間を結ぶ効率的で環境に配慮したサービスを提供する予定だという。

 また、将来的に、救急医療などを始めとしたゼネラル・アビエーション向けの用途にもeVTOLを拡大できるか、Jobyと共に検証を開始するとしている。

 今後、朝日航洋グループの国内各拠点におけるeVTOLの運航環境を整備し、Joby機の国内型式証明取得後のすみやかな運航開始を目指す。

朝日航洋 社長 加藤浩士氏(左)、Joby Aviation 創業者兼CEO JoeBen Bevirt氏(右)

 Jobyの5人乗りeVTOLは、垂直に離着陸し、最高時速200マイル(約320km/h)で飛行することができる。1回の充電で最長150マイル(約240km)の飛行が可能で、騒音値も低く抑えられている。Jobyは2025年には米国内における商業サービスを開始し、その後、国際市場でのサービス開始を予定している。

Joby Aviation「S4」

 今回の運航準備開始に向け、朝日航洋の加藤浩士社長は次のように述べている。

 私たちは過去数十年に渡り、運航、運航管理、整備、空間情報技術で多くのノウハウと技術を蓄積してきました。私たちは、それらを活かし、より安全で且つ身近で柔軟に使えるカーボンニュートラルな空のモビリティを広く日本で普及させ、便利で豊かな社会の実現に貢献していきたいと考えております。