2023年1月31日、パーソルプロセス&テクノロジー(以下、パーソルP&T)は、PwCコンサルティング、ドローンサービス推進協議会(以下、DSPA)と共同で、ドローンのポジティブイメージを社会浸透するために、“ドローンのある未来の生活” をテーマとしたサービスアイデアコンテストを開催すると発表した。

 点検、災害、警備、配送といったシーンで、ドローンの普及が進んでいる。現在、多様なユースケースを想定した法規制や管理システムなどの整備が進み、本格的な社会実装に向けてさまざまな準備が進められている。2022年12月には、有人地帯における目視外飛行(レベル4)が開始となり、一般生活者にとっても今後、ドローンのある生活がより身近となっていくことが予想されている。

 今回、パーソルP&Tは学生・社会人を対象に、ドローンを活用した “あったらいいな” と思えるサービスアイデアを募集するコンテストを実施し、 “ドローンのある未来の生活” を共に考えていくなかで、ドローンに対するポジティブイメージの普及に貢献するとしている。

 コンテストで応募されたアイデアは審査を通してグランプリ、アイデア賞、社会実装賞を決定し、表彰式にて表彰する。審査は、東京大学 名誉教授・未来ビジョン研究センター特任教授でDSPA代表理事を務める鈴木真二氏をはじめ、DSPA理事、PwCコンサルティング、パーソルP&Tが共同で実施する。表彰式ではゲストプレゼンターとして、PwCコンサルティングTechnology Laboratory所長の三治信一朗氏が登壇する予定となっている。

「未来ドローンアイデアコンテスト」概要

募集テーマ
ドローンを活用した「あったらいいな」と感じる未来のサービスアイデア
複数の自動飛行ドローンを活用したドローンサービスに関するアイデア
新規性か進歩性のあるドローンサービスに関するアイデア
利用可能性のあるドローンサービスに関するアイデア
※ 現時点での実現可能性は不問
※ ドローンの手動飛行を前提としたサービスアイデアは対象外
※ 行政・民間等で検討がなされた社会課題解決のサービスアイデアは対象外

運営元
主催:パーソルP&T
共催:PwCコンサルティング
協賛:DSPA

応募期間
2023年1月31日(火)~2023年2年24日(金)

応募について

<応募資格>
学生部門:コンセプトに沿ったサービスアイデアを持つ学生(2023年年3月31日時点で、高校生・大学生・大学院生・専門学生が対象)
社会人部門:コンセプトに沿ったサービスアイデアを持つ法人・団体・個人(個人の場合、満18歳以上が対象)

<応募方法・応募規約>
コンテストサイトに必須項目を入力し応募。詳細は、コンテストサイトに記載。

審査発表について
発表日:2023年3月19日(日)
発表形式:表彰会場にて発表 ※ 受賞者には、表彰式2週間前に通知予定
表彰会場:PwCコンサルティングTechnology Laboratory内

問い合わせ先
未来ドローンアイデアコンテスト事務局(パーソルP&T内)
Email:miraidrone@persol-pt.co.jp

▼未来ドローンアイデアコンテスト
https://www.event-web.net/mirai_drone

表彰について

表彰内容
グランプリ 1作品
 総合的な視点での評価において最も優れた提案に対して贈られる賞
アイデア賞 2作品
 今後のドローンサービスの潮流を作りうる提案に対して贈られる賞
社会実装賞 2作品
 社会実装を促進する可能性が感じられる提案に対して贈られる賞

審査員(敬称略)

主催審査員
佐々木 健人(パーソルP&T シニアドローンコンサルタント)

 電子部品会社、自動車会社にて生産技術研究員として、研究開発から量産立上げまでさまざまなプロジェクトに従事。その後、IT企業のビジネスコンサルタントとして事業戦略や導入支援のプロジェクトに従事。前職のドローンベンチャー企業ではサービス企画として、サービス・プロダクト・運用の開発および実証実験PMとして幅広くドローンビジネスに携わる。現職ではサービス企画や事業戦略を担当し、官公庁や自治体、大手およびベンチャー企業に向けた企画提案やドローン事業支援などに従事。

共催審査員

古賀 心太郎(PwCコンサルティング マネージャー)

 横浜国立大学大学院修士課程修了、航空宇宙工学専攻。大手自動車会社、広告制作会社などを経て現職。ドローン産業の黎明期より、大型機体を使用したTVCMやミュージックビデオなどの空撮業務において、さまざまな条件下でのドローン運用を経験。2016年、JUIDA(日本UAS産業振興協議会)認定ドローンスクール事業を開始し、運営、カリキュラム策定、講師を務める。現職では、官公庁や大手企業に対するドローンの導入支援、PoC実行支援、調査業務などに従事。ドローン空撮手法や安全運航管理、法令に関する執筆や講演活動も精力的に行っている。

協賛審査員 ※ 順不同

鈴木 真二(DSPA代表理事)

 豊田中央研究所を経て、1986年東京大学工学博士、工学部助教授。1996年より工学系研究科航空宇宙工学専攻教授。2019年東京大学名誉教授および未来ビジョン研究センター特任教授。日本航空宇宙学会会長(第43期)、日本機械学会副会長(第95期)、国際航空科学連盟会長(2019-20)、日本UAS産業振興協議会理事長、福島ロボットテストフィールド所長など。主な著作:『落ちない飛行機への挑戦―航空機事故ゼロの未来へ』(化学同人)、『ドローンが拓く未来の空: 飛行のしくみを知り安全に利用する 』(化学同人)、『飛行機物語―航空技術の歴史』(ちくま学芸文庫)。

市川 芳明(DSPA理事)

 1979年 日立製作所入社。ロボティクスおよびAI分野の研究に従事。その後,研究開発グループチーフアーキテクト室長,同グループ技術顧問、知的財産本部国際標準化推進室主管技師長を務め2020年4月退職。多摩大学ルール形成戦略研究所 客員教授および東京都市大学 環境学部客員教授。IEC TC111(環境規格)前議長、ACEA(環境諮問委員会)日本代表、およびISO TC 268/SC1(スマートコミュニティ・インフラ)の前議長。ISO TC 323(循環型経済)のWG2主査。ISO TC 20/SC16(無人航空機)リーダーシップチームメンバー。工学博士、技術士(情報工学)。近著『ルール徹底活用型ビジネスモデル入門』(第一法規出版)。

秋本 修(DSPA理事)

 陸上自衛隊、防衛大学校教官を経て1991年 日立製作所入社。防衛装備事業部門の部長として車両・橋梁システム、陸上・航空ロボット、ハイブリッド車両等の事業化に従事。2011年の東日本大震災後は産業競争力懇談会COCNで再生可能エネルギー備蓄回生事業、福島復興構想、災害対応ロボット社会実装に向けた政策提言活動に従事。日本無人機運行管理コンソーシアム事務局長、福島ロボットテストフィールド副所長、東京大学スカイフロンティア社会連携講座シニアリサーチフェローなど。

ゲストプレゼンター

三治 信一朗(PwCコンサルティング パートナー)

 PwCコンサルティング Technology Laboratory 所長。日系シンクタンク、コンサルティングファームを経て現職。産官学のそれぞれの特徴を生かしたコンサルティングに強みを持つ。社会実装に向けた構想策定、コンソーシアム立ち上げ支援、技術戦略策定、技術ロードマップ策定支援コンサルティングに従事。政策立案支援から、研究機関の技術力評価、企業の新規事業の実行支援など幅広く視座の高いコンサルティングを提供する。