2022年12月8日、Skydioは、新しいリモートオペレーションソフトウェアを搭載した2つの新製品「Skydio Dock(スカイディオドック)」と「Skydio Dock Lite(スカイディオドックライト)」を同日発売することを発表した。

 DockおよびDock Liteは、現在市場で販売されているドローンポートの中で最小、最軽量、最もスマートなクラウド接続型のドローンステーションだという。AIモデルに基づいて構築されたSkydio Dockにより、現場の点検・監視、マッピング、状況確認などのタスクの可視化を屋内外、距離を問わず自律的に行うことができる。

 DockおよびDock Liteに格納されたSkydioのドローンは、既存ソリューションと比較して費用、サイズ、複雑さを抑え、遠隔にいる1人のオペレーターもしくは自律飛行技術で安全に飛行することが可能。さらに、新しくなったリモートオペレーションソフトウェア「Remote Ops(リモートオペレーションズ)」は、AIによる自律技術を強化し、オペレーターがより容易に業務を遂行できるようにする。

<製品仕様>
※Outdoor(屋外)用のSKYDIO DOCK for X2のみIP56対応。

 Skydio CEOのAdam Bry氏は、次のようにコメントしている。

 遠隔操作ドローンというコンセプトは非常に魅力的であり、多くの新興企業や既存のマニュアル操作ドローン会社を引き付けています。しかし、ドローンが自ら飛行することを信頼できない限り、顧客が望むように動作することはなく、現在のニーズを解決する実世界のアプリケーションに対応するために拡張することもできません。そのため、ドローン自らが自身を操作できるほど賢くすることに、Skydioは注力しています。Skydioの新しいリモートオペレーションソフトウェアと組み合わせたSkydio DockとSkydio Dock Liteは、倉庫の監視、セキュリティ境界の点検、自然災害後のインフラ評価などの用途でお客様に自律機能を提供し、効率的かつ拡張可能な遠隔操作を実現します。

 Skydio Dock、Skdio Dock Lite、Skydioリモートオペレーションズは、ノースカロライナ州交通局、Shouthern Company、Cltrans、Oracle Innovation Lab、大林組など、Skydioのアーリーアクセスプログラムに参加した顧客およびパートナーと共同で発表している。

 ノースカロライナ州運輸省UAS Operation ManagerのThomas Walls氏は次のように述べている。

 この技術により、以前よりも効率的な方法で工事の進捗を監視できるようになりました。ライブストリーミング機能を使い、画像や動画をリアルタイムで常駐のエンジニアにフィードバックしています。これにより費用削減につながり、今後、複数のアプリケーションやそのほかの事例で州内の導入することを楽しみしています。

 さらに、Skydioの規制チームは、遠隔操作を実行するための承認の取得も容易に行えるようにする。すでに複数の遠隔操作の免除を取得しており、現在もさらなる免除の獲得に向けて動いているという。今後も拡張可能で効率的な遠隔操作を実現するため顧客と連携していくとしている。

Skydio Dock、Skydioリモートオペレーションズの紹介動画(Skydio YouTubeチャンネル)