ENEOSホールディングス(以下、ENEOS)とZMP、エニキャリは、東京都中央区佃・月島・勝どきエリアにおいて、2022年12月1日より、自動宅配ロボット「デリロ」を活用したデリバリー事業の実証実験の第3弾を実施する。

 利用者は注文アプリやウェブサイトより注文を行う。複数店舗の商品の同時注文は不可。配送料は一律330円(税込)。支払いはクレジットカード決済のみ。ロボットの到着をプッシュ通知で知らせ、指定したロボット停止位置で商品を受け取る。

 デリバリー需要が拡大するなか、3社は配達員の人手不足解消や安全性の確保といった課題解決につながるデリバリーサービスを、2023年度に開始することを目指す。

自動宅配ロボット「デリロ」
ロボット宅配の利用手順

 同実証は、2021年2月に第1弾として技術実証を、2022年2月に第2弾として事業採算の基となるニーズ検証実証を実施した。第2弾実証ではデリロを2台活用し、配送可能エリア内の多数のパートナー事業者や配送先が参加して、デリロのシステムと連携する注文・配送プラットフォームの有効性等を確認した。

 第3弾となる今回は事業継続性の評価を目的に4カ月(2022年12月1日〜2023年3月31日)にわたり実施し、ビジネスとして継続可能な体制を構築できるかを検証する。特にエニキャリと共同で構築するデリバリーシステムは、今後さまざまな種類・メーカーのロボットに接続できる注文サイト・決済・ロボットアサイン等の機能を必要な形で提供できる設計とし、これまでにない「プラットフォーム型ロボットデリバリーシステム」として事業拡大を目指すとしている。

<第2弾実証からの主な変更点>

項目第2弾第3弾
デリロの運用方法・2台
・遠隔監視
 保安要員(目視監視員)あり
・4台
・期間中に遠隔監視・保安要員なし
 および1対多(遠隔監視員対ロボット)の運用
配送先特定マンションのみ域内全域の約1万7000戸予定(戸建てを含む)
期間1カ月の短期実証4カ月の長期実証
実証の目的
位置づけ
ニーズ検証事業継続性の検証(実用化前の最終実証)

実証実験の詳細

実証期間 :2022年12月1日〜2023年3月31日
営業時間 :11:00~20:00(予定)
※荒天の場合は、デリロによるデリバリーは行わない。
※関係省庁との協議のうえ、運営方法等が変わる可能性がある。
配送エリア :東京都中央区佃・月島・勝どきエリア(約1万7000戸)
ロボット設置場所
ENEOSサービスステーション Dr.Drive月島SS(東新エナジー運営、東京都中央区佃2-18-8)
シェア型企業寮「月島荘」(乾汽船運営、東京都中央区月島3-26-4)

実施内容
エニキャリと共同構築するプラットフォームを通じて対象となる住民からの注文を受け、宅配ロボット「デリロ」等を活用した配送を行う。

注文可能な小売店
サイゼリヤ月島店、デニーズ勝どき店、FURUSATO、東武ストア勝どき店(2023年1月開店予定)、肉のたかさご(2023年2月開店予定) ※注文可能な小売店は変更になる場合がある。

参加企業
役割分担
ZMP宅配ロボット「デリロ」システムの提供、その他、運用の支援等
エニキャリ注文・宅配プラットフォームの構築
ENEOS宅配ロボット「デリロ」の保有・保管・運用および注文・宅配プラットフォームの運営
東新エナジー「デリロ」の充電・デリバリー拠点の提供
乾汽船「デリロ」の充電・デリバリー拠点の提供
飲食店・小売店舗出店、商品の販売等
実証事業のチラシ