2022年7月19日、あいおいニッセイ同和損害保険は、2022年4月に成立した改正道路交通法の施行に合わせ、自動運転ロボットの開発・販売事業を行うZMPと、自動運転ロボット向け専用保険プランを共同開発することを発表した。

 高齢化や過疎化による地域交通の担い手不足や、物流業界の人手不足といった地域課題・社会課題を解決し、生活の利便性を向上させる手段として自動運転ロボットの活用が期待され、さまざまな自治体や業界で実用化に向けた取り組みが行われている。また、改正道路交通法により、自動運転ロボットに関する交通ルールが整備され、歩道を含む公道でのサービス実装が可能となる等、今後実用化の加速が見込まれている。

 同社は2021年4月にZMPと資本業務提携を締結し、自動運転ロボットの安全安心な実装を実現する専用商品・サービスの共同検討を行っている。今回、今後のユースケースの多様化や本格実装をサポートしていくため、改正道路交通法に対応した自動運転ロボット専用の保険プランを共同開発することとした。

自動運転ロボット専用保険プランの概要

専用保険プランの全体像

 専用保険プランは事故後の補償だけでなく、事故の未然防止や事故後の影響を軽減するものとなっている。事故の未然防止に向けて、MS&ADインターリスク総研が次世代モビリティに関わる実証実験を通じて蓄積してきたノウハウを活かし、自動運転ロボットのユースケースに応じたリスクコンサルティングを提供する。
 また、顧客のニーズにあわせて補償プランを設計することができ、事故後においても自動運転ロボットの管制室等と保険会社が連携することで、事故・トラブル時の迅速かつ円滑なサポートを実現する。

プランの一例

 今後、同社は改正道路交通法の施行に合わせ、2022年度中にも自動運転ロボット専用保険プランの提供を開始するとしている。また、自動運転ロボットの多様なユースケースから得られる知見や運行データの分析を通じて、新たな補償や料率体系の構築・サービスの向上等、さらなるバージョンアップに取り組むことで自動運転ロボットの普及を後押しし、安全安心で快適な街づくりへ貢献していくとしている。