2022年9月15日、双日は、日本におけるeVTOLの市場開拓・確立を目指した協業に向けて、電動垂直離着陸機(eVTOL)の開発製造を手掛ける米国のBETA Technologies Inc.(以下、BETA)に出資することに合意したと発表した。なお出資は、ペガサス・テック・ベンチャーズと共同設立したコーポレート・ベンチャーキャピタルを通じたものとなる。

 今後両社は、日本におけるeVTOLの社会実装の実現に向け、乗員養成や整備施設の設置などの関連領域の事業構築を伴ったeVTOL運航事業の体制構築を進めるとともに、eVTOLの普及促進のための合弁会社設立を検討するとしている。

 BETAはeVTOL機「ALIA-250」の開発を進めており、その計画基本性能は最大積載量1,400ポンド(約635kg)、航続距離250ノーティカルマイル(約500km相当)となる。また、BETAではこうした機体特性を利用して、物流、防衛、医療搬送といった用途での市場開拓を目指しており、それに続いてエアタクシーとしての利用も視野に入れているという。BETAが開発する汎用性の高い充電設備は、他の電動航空機や電気自動車への供給も可能であり、次世代エアモビリティの普及に貢献するとしている。