レーザー&写真測量が可能!オールインワンドローンレーザー・システム「AlphaAir 450」
注目を集めたのは、CHCNAV社のドローンレーザー「AlphaAir 450」(以下AA450)だ。ドローン搭載型のレーザー測量は、安全性や作業効率の良さから注目されている。しかし、システムが複雑であるが故にオペレーションの課題があり、それに加えレーザー機器は非常に高価でコスト面の課題があった。「そうした課題を考慮して作られたのがAA450」と担当者は話す。
AA450は、内蔵IMU、GNSS、高性能のLivoxAviaライダー、写真測量向けの26MPカメラを搭載したオールインワンセンサーで、解析ソフトも付属している。レーザー測量としても写真測量としても使用できるのが魅力だ。LivoxAviaライダーは、最大450mの長距離をスキャン可能。対地高度100m、10m/sから200ポイント/㎡の密度で約2k㎡のエリアの点群データを取得できる。
付属の解析ソフト「CoPre」で軌跡解析を行い、点群データの精度を向上できる。独自設計アルゴリズムによるPOS処理、ワンボタン処理、点群処理、画像照合、深度マップ、データの色付け機能が利用可能だ。また、Metashapeで使用可能な写真の主点座標をJGD2011で出力できるので、点群処理ソフトOPT Cloud Surveyで、レーザー点群とMetashape点群を重ね合わせて表示できる。
測量、土木、送電線の検査、農林業の調査などで幅広く使用されている。
構造物側面の計測や急傾斜地の測量に最適 UAVドローン用オブリークカメラ
「UAVドローン用オブリークカメラDG3M」は、垂直カメラ1個+斜め45度のカメラ4個(前方、後方、左方、右方)が組み込まれており、5方向を同時に撮影できる。構造物の側面や急傾斜地の測量に最適で位置精度や点群の精度を高めるだけでなく、3Dモデルの壁面情報の収集が可能だ。
オブリークカメラの利用分野は3D都市モデル、景観シミュレーション、構造物側面や急傾斜面の測量、建設現場、事故調査と災害状況の確認、鉄塔や電線離隔調査、トンネルや橋梁などのインフラの維持管理、リアルに表示したモデルを背景にAR・VRでも活用されている。特に3D都市モデルの構築は現在、全国の都市に拡大しており、今後ドローン搭載の小型オブリークカメラの利用が拡大していくと予想される。担当者は「これまで航空機に搭載されたオブリークカメラの画像が使用されてきたが、ドローンは低空で飛行できるので、より高解像度の斜め画像を撮影できる。ビルなどゆがみの少ないモデルを作成できる」と話す。