2022年8月30日、Braveridgeは、ドローンの識別情報を発信する「リモートID」と、リモートIDから発信される情報を可視化する「リモートID受信機」の販売を開始した。価格はオープン。
 リモートIDへの書き込みや、リモートID受信機と接続して機体の現在位置を可視化する専用スマートフォンアプリも近日配信予定。

 航空法改正により2022年6月20日から100g以上のドローンやラジコン機といった無人航空機に対して搭載が義務化されたリモートID発信機。バッテリーレス仕様の基板タイプで、低価格と小型軽量化を実現。産業用、農薬散布用などの大型ドローンのほか、FPVドローンなど小型ドローンにも利用できる。

リモートID発信機(アンテナ内蔵)

 リモートID受信機は、所有しているドローンだけでなく周辺を飛行しているドローンのリモートIDを受信し、可視化することができる。
 航空法によって定められているBluetooth 5.x Bluetooth LE Long RangeのリモートID信号は、ほとんどのスマートフォンでは受信できないが、リモートID受信機でリモートIDを受信してスマートフォンが受信可能な方式で中継することで、スマートフォンでリモートID信号を受信し、ID情報や位置情報の確認を可能とする。

リモートID受信機

 リモートID受信機は電池を内蔵し、手軽に持ち運びが可能な手のひらサイズ。専用スマートフォンアプリ「BvリモートID」と連携し、リモートIDの発信情報を取得してマップ画面に表示する。他社製リモートIDの発信情報も受信可能。Wi-Fi NAN、Wi-Fi Beaconには非対応で、Bluetooth 5.x Bluetooth LE Long Rangeのみの受信となる。価格はオープン(Braveridge STOREでの販売価格は、税込1万9,800円)。

 近日配信予定の専用スマートフォンアプリ「BvリモートID」は、リモートIDに情報を書き込んだり、リモートID受信機と接続して機体の現在位置を可視化する。
 Bluetooth 5.0 Long Rangeの受信に対応していない一般的なスマートフォンでも、受信機と連携することでリモートIDの発信情報を受信し、飛行している機体の現在位置の確認、墜落時の探索補助、飛行前の発信チェックなどに使用することができる。
 飛行ログの保存や出力、リモートID情報の書込・削除(ドローン登録システムへのログインが必要)、Braveridge製リモートIDの設定変更(設定モード時間、送信電力など)が可能。

専用アプリ「BvリモートID」