KDDIスマートドローンは、同社で取り扱う米Skydio社の産業用ドローン「Skydio 2+」について、機体補償やスクールなどを揃えた「Skydio あんしんサポート」の提供を2022年9月1日より開始する。

 Skydio 2+は、AIによる自律飛行技術や、6個のサブカメラの映像をGPUが瞬時に3次元化することで障害物を回避するV-SLAMを搭載。これまでのドローンでは難しかった非GPS空間や狭隘部での操作を、誰でも簡単かつ安全に行うことができる。

 Skydio 2+を初めて購入するユーザーの持つ、機体故障・破損、操作技術習得、購入費用などの不安を、同サービスの提供により解消する。メニューは「Skydio あんしん機体補償」「Skydio あんしんスクール」「Skydio 補助金ご利用サポート」の3種類。企業や自治体を対象としており、今後もメニューは追加する予定だという。

 Skydio あんしん機体補償では、故障や破損時に飛行不能なことを同社が確認してから5営業日を目途に新機体に交換する。契約期間は1年間、年額55,000円/台(税込)。同社からSkydio 2+機体を購入する際にのみ申し込みが可能で、契約は最大3年目まで。

 Skydio 2+は、プロポ画面やマニュアルなどは英語表記が中心となる。Skydio あんしんスクールでは、基本的な操作から、Skydio社の自律飛行技術Skydio Autonomy、3Dデータや3Dマップなどを作成するための飛行支援ソフトウェアSkydio 3D Scanの活用方法までをサポートする。価格は個別見積り。

 Skydio 補助金ご利用サポートでは、中小企業、小規模事業者などを対象とした補助金事業である「ものづくり補助金」(補助金上限1,250万円)を利用したドローン購入をサポートする。利用に際し、行政書士や中小企業診断士を紹介する。価格は個別案内。

Skydio 2+

 Skydio 2+は、機体重量800g、対角寸法353mm。機体の上下にある6つの魚眼レンズカメラで、常時全方位に対して障害物を回避する技術を搭載しており、従来飛行が難しかった狭いエリアなどで飛行が行える。また、パイロットと機体間の通信品質を強化する外部アンテナ機構を備え、前モデルのSkydio 2より飛行時間が延びたことで、長時間の飛行・撮影が可能となっている。最大飛行時間は27分。
 GPSが取得しづらい環境でもドローンを既定の場所へ帰還させる「Visual Return-to-Home」などを有する機能拡張ソフトウェア「Skydio Autonomy Enterprise Foundation」を活用することで、さまざまな環境において安全に飛行することができる。

<Skydio 2+ 主な特徴>
非GPS環境下でも障害物を回避する自律飛行が可能。回避距離を減らすことで、検査対象に近づいて撮影ができる。
AI認識による人物検知機能、対象自動追尾機能を搭載。特定のオブジェクトをフレーム内に捉えながら追跡する。
指定されたポイントの周りを周回しながらの周辺状況撮影が可能。
ドローンの真上にある画像をキャプチャする垂直ビュー。
ズームアウトによる360°ライブビュー表示とデジタルズームインによる対象の拡大表示。
自動的、自律的に撮影しながら飛行することができる飛行支援ソフトウェアSkydio 3D Scan(オプション機能)。