2022年4月27日、コアは、準天頂衛星みちびきの高精度測位補強サービス「CLAS」に対応した小型受信機「Cohac∞ Ten」を含めたドローン向けソリューション「Cohac∞ ChronoSky」(以下ChronoSky)の提供を、2022年5月末より開始することを発表。また、ACSLと共同で、ACSL製「ACSL-PF2」にChronoSkyを対応させた国産ドローンを開発した。

 同ソリューションは、通信を使わずドローン単独で正確な自己位置を把握することができ、正確な位置情報とACSLの飛行制御技術を組み合わせることで、高精度な飛行制御が可能。国内での開発・製造および国産サービスを利用しているため、情報セキュリティ面でも安全だという。機器販売だけでなく、業種業務に応じてトータルにサポートを行うとしている。

製品仕様

 測量用として利用することもでき、計測したい範囲を指定すると自動で飛行経路と写真撮影ポイントを作成して撮影飛行する。リアルタイムに正確な撮影位置を求めて写真へ記録するため、空中写真測量では地上の標定点が不要となり、大幅な作業の効率化が期待できる。例えば、土木建設分野において、調査・測量・設計・施工・維持を3次元データで管理するBIM/CIMにも有効である。

 通信を必要としないため、携帯電話回線が接続しにくい屋外環境での活用や、高精度な飛行制御機能と測量用ドローンとしても使用できることから、物資運搬業務や点検業務、建設・土木業務などでの利用を想定している。

想定される利用シーン

 なお同社は、2022年6月21日(火)~23日(木)に幕張メッセで開催される「Japan Drone2022」にて、ChronoSkyを搭載したACSL-PF2を展示する予定だ。