ドコモ、docomo skyセルラードローンパートナープログラム、産業や用途に特化したパッケージサービスの提供を開始

　NTTドコモ（以下、ドコモ）は、ドローンの飛行準備から撮影、フライト後のデータ解析やレポート作成までをウェブ上で一元管理するクラウドサービス「ドローンプラットフォームdocomo sky」の名称を「docomo sky Cloud」に変更し、「docomo sky」を同社のドローンビジネス全体を示すブランドとすることを、2021年11月18日に発表した。

　ドローンビジネスdocomo skyでは新たに、「LTE上空利用プラン」を活用するパートナー企業との連携を強化する「docomo sky セルラードローンパートナープログラム」と、産業や用途に特化し、それぞれのニーズに応じたドローン機体やサービスを一元的に導入できるパッケージサービスの提供を同日から開始する。

　docomo skyセルラードローンパートナープログラムは、上空でモバイルネットワークを利用するドローン（セルラードローン）を活用した商品やサービスの提供を考えるパートナーとの連携を強化するものである。ドローン機体メーカーを中心とした同プログラムへの参加企業や団体向けにセルラードローンに関するネットワーク技術の提供や、各パートナーの提供する商品やサービスに関する顧客への提案機会の創出を支援し、連携してドローン関連サービスを開発する。

プログラム参加企業・団体 （2021年11月18日現在）
・ イームズロボティクス
・ エアロセンス
・ ＡＣＳＬ
・ NTT e-Drone Technology
・ Skydio,Inc.
・ ソニーグループ

　同プログラムに参加するパートナーの商材とドコモの通信サービスなどを組み合わせ、産業や用途に応じたドローンの機体やサービスをパッケージ化して顧客に提供する。

　パッケージサービスでは、企業や自治体向けに医薬品配送と広域災害対策の用途に特化した「docomo sky医薬品配送パッケージ」と「docomo sky広域災害対策パッケージ」を提供する。目的や用途に合わせてトライアル型（198万円～）と購入型（450万円～）より選択が可能。目視外飛行も可能なため、洪水や土砂崩れなどの自然災害が発生した際に、通行止めや渋滞により緊急性の高い医薬品などの輸送や災害状況の把握ができないという社会課題を解決する。
　今後、さらに幅広い産業や用途向けにドローンを活用したパッケージサービスを拡充する予定。

docomo sky医薬品配送パッケージ

docomo sky広域災害対策パッケージ

※1 LTE上空利用プランの月額料金（1か月分）を含む。

　また、セルラードローン向けのパッケージサービスに加えて、GPSが取得しづらい環境でも自律飛行が可能なSkydio社のドローンを利用した「かんたんデータ取得パッケージby Skydio」「どこでも巡回パッケージby Skydio」の提供も開始する。価格は個別見積り。

　かんたんデータ取得パッケージby Skydioは、自律飛行による近接撮影や、自動的に構造物を3Dもしくは2D撮影することができる飛行支援ソフトウェア「Skydio 3D Scan」を用いた撮影に特化したサービスである。橋梁や鉄塔の点検など、利用者側で撮影の対象物が明確な場合に適したパッケージとなっており、ドローンで撮影した写真や動画を手軽に取得することができる。
　どこでも巡回パッケージby Skydioは、屋内外の設備や建設現場などの巡回業務でドローン活用を検討している際にその有効性を検証するもので、計画から飛行、報告までをトータルに提供する。

かんたんデータ取得パッケージby Skydio

※2 Skydio X2は取り扱いを開始次第、対応する予定。

どこでも巡回パッケージby Skydio

「かんたんデータ取得パッケージby Skydio」

「どこでも巡回パッケージby Skydio」