2021年6月18日、ヤマハ発動機が代表機関を務める「ハイスペックドローン開発コンソーシアム」は、農業・食品産業技術総合研究機構が推進する国際競争力強化技術開発プロジェクトの「安全安心な農業用ハイスペックドローン及び利用技術の開発」を受託したことを発表した。
コンソーシアムでは、2023年度までに高いセキュリティ機能を有した高性能農業用ドローンの開発・市販化と、栽培管理技術の適用による収量向上（土地利用型作物で10％）の実証を目指す。
国内の食糧生産基盤を強化するため、農業の省力化・効率化につながる高性能な農業用ドローンや、安全で利便性の高い利用技術の開発が求められている。農業用ドローンを活用して生産性を上げるには、農薬等の散布精度の向上や、生育分析データ・営農ノウハウ等を安全・安心に利用可能な環境が必要である。
同コンソーシアムでは高いセキュリティ機能を備えた高性能な機体開発に取り組むとともに、取得した情報を有効活用するデータ駆動型の栽培管理技術など、利便性の高い農業用ドローンの技術体系を開発する。また、開発する機体の基本要素は、他社でも利用可能な共通基盤技術とし、国内ドローン産業の国際競争力向上に貢献するとしている。
「ハイスペックドローン開発コンソーシアム」参加機関
代表機関 ：ヤマハ発動機
共同研究機関 ：
〈企 業〉
・ ザクティ
・ ザクティエンジニアリングサービス
・ ナイルワークス
・ ヤンマーアグリ
〈研究所〉
・ 農業・食品産業技術総合研究機構
・ 大分県農林水産研究指導センター
・ 佐賀県農業試験研究センター
・ 長崎県農林技術開発センター