2021年1月18日、東日本電信電話（以下NTT東日本）、オプティム、WorldLink & Company（以下ワールドリンク）は、ドローン分野における新会社「株式会社NTT e-Drone Technology」を設立することを発表した。新会社はスカパーJSATホールディングス子会社であるエンルートの一部事業譲渡を受け、2月1日より事業を開始。当初はエンルートから事業譲渡された農業用ドローン「AC101」と産業用ドローン「EC101」を中心に展開していく。2021年度は売り上げ10億円を見込んでおり、5年後には40億円規模への成長を見据えている。

AC101と株式会社NTT e-Drone Technology 代表取締役社長、田辺博氏

　新会社の主な事業内容は「国産ドローン事業」、「ドローン運用支援事業」、「ソリューション事業」、「データ事業」である。

株式会社NTT e-Drone Technologyの事業展開

1. 国産ドローン事業
　軽トラ・軽バンに積込可能かつ女性一人でも運搬可能等の日本の利用シーンにフォーカスしたペイロード4kg～8kgの産業用中型機を提供する。徹底した軽量化と電力消費効率重視の制御技術による長時間フライトを実現。今後は、出資3社の強みを活かしたドローンサービスの開発を継続強化する。

「AC101」と「EC101」の2機種を展開

2. ドローン運用支援事業
　全国に販売・保守ネットワークを構築することでアフターフォローを強化し、産業用ドローンのスクールネットワークを構築する。

3. ソリューション事業
　新会社等が保有する機体をシェアリング型で提供することで課題解決をサポートする。センシングや画像解析等を受託することやパイロットの派遣も予定している。
　国産ドローンの利用シーン開拓や技術獲得に繋がる実証については共同開発も計画している。開発テーマや実証テーマについては公募とする予定。

4. データ事業
　飛行データ等を多様なパートナー企業と流通することで、新たな価値を創出することを目指す。

新会社の概要

会社名 ：株式会社NTT e-Drone Technology
本社所在地 ：埼玉県朝霞市北原二丁目4番23号
代表取締役社長 ：田辺博
事業内容 ：ドローンサービス開発、ドローン運用支援事業、ドローンソリューション事業、データプラットフォーム事業 等
資本金 ：4.9億円（資本準備金4.9億円）
株主 ：NTT東日本、オプティム、ワールドリンク
事業開始日 ：2021年2月1日（予定）

今後はスマート農業の推進のために、ワールドリンクと連携し国産農業用ドローンのデモフライトを順次全国で行う予定だ。