2020年6月4日、FLIGHTSは、三重県農業研究所と共同研究契約を締結したことを発表した。共同研究のテーマは、同社の農薬散布ドローンを活用した水稲および大豆の防除技術の確立である。水稲や大豆の病害虫であるカメムシ類、紋枯病を対象に、農薬散布ドローンでの防除効果を検証する。

 同社は三重県農業研究所と共に、水稲および大豆の防除において、ドローンでの効果的な散布方法、散布に使用するノズルの種類や展着剤の添加など、防除効果を高める方法を検証する。共同研究の成果は今後、農業従事者へ提案していく。

 共同研究は、三重県農業研究所と事業者が共通した技術課題を分担して研究し、共同で解決する取り組みで、農薬散布ドローンによる散布技術・防除効果の向上を主とした共同研究は本件が初であるという。

 FLIGHTSは、2019年より農薬散布ドローン「FLIGHTS-AG」(フライトエージー)の製造・開発・販売・サポートを行なっており、これまでも利用者からの意見や要望を元に機能改善などを行ってきた。三重県農業研究所との共同研究を通じて、より精度の高いドローン防除を目指していく、としている。

共同研究概要

テーマ
農薬散布ドローンを活用した水稲・大豆の防除技術の確立
<水稲>カメムシ類、紋枯病、<大豆>カメムシ類

内 容
農薬散布ドローンによる散布タイミングや回数、ノズル種類、展着剤の添加など、対象病害虫への防除効果を高める方法の検証を行う

期 間 :2020年5月~12月(予定)/水稲が5月~10月、大豆が7月~12月

場 所 :三重県農業研究所内圃場

水稲へのドローン防除

三重県農業研究所について

 三重県農業研究所は、三重県内における農業技術の中枢機関として、生産者や消費者に求められる水稲やイチゴなどの新品種の育成、農作業の省力化・低コスト化技術の開発、および消費者ニーズに即した安全・安心で環境への負荷の少ない高品質な農産物生産技術の開発など、時代の要請に応じた試験研究を行っている。また、技術指導者や農業関連団体などとの積極的な交流によって、開発された新品種・新技術の実用普及に努めている。

FLIGHTS-AG概要

・820,000円(税別)
・セット内容:
 機体(タンク容量10ℓ)、送信機、バッテリー1セット、バッテリーチャージャー

▼FLIGHTS-AG
https://flights-ag.com/