ドローンを使ったインフラ点検を手がけるミラテクドローンは、11月26〜27日に大阪府で開催された「第2回 Japan Drone in 関西」に出展し、自立型一脚「たおれん棒 DX8」を展示した。

 同社は建設会社グループ「ミライトワン」のドローン部門として、通信インフラや工場設備などの点検を多数担ってきたが、法規制による条件や住宅密集地における飛行リスクから、ドローンだけでは対応が難しい現場も多いという。

 こうした課題に向き合う中で出会ったのが、香川県の空撮技研が開発した「たおれん棒 DX8」だった。同社は現場での有効性を確認したことから、自社運用に加えて2022年から販売も開始している。

8mまで伸びる自立一脚、可視光・赤外・LiDARも搭載可能

写真:展示ブースのたおれん棒、たおれん棒に手を添えるスタッフ
展開した状態のたおれん棒。

「たおれん棒 DX8」は、加速度センサーと4枚のプロペラを備えたパワーユニットとポールを組み合わせた装置で、パワーユニットの重量はバッテリー込みで約1.6kg。ポールの傾きを加速度センサーで検知し、プロペラの推力で常に垂直を維持する仕組みを採用している。最大8mまで伸長可能で、約30分間の連続保持ができる。先端には可視光カメラ、赤外線カメラ、LiDARなどを搭載でき、電柱上のケーブルや高所照明、建物外壁などの点検に活用できる点が大きな特徴だ。

写真:たおれん棒のポール上部のパワーユニット。ゲージで覆われている
たおれん棒のパワーユニット部。プロペラ4枚が回転して正立の状態を維持できる。


 価格は税込約50万円。ミラテクドローンの担当者は、「ドローンは足場を組まずに点検できるメリットがある一方、建物が密集する都市部では飛行しにくいケースもあります。その点、たおれん棒は騒音がなく、安全に高所点検が可能です」と説明する。最近では電柱などのインフラ点検に加え、建物外壁の老朽化調査などの依頼も増加しており、ドローンと併用できる“現場の現実に適応した点検ツール”として導入が進んでいるという。

写真:「たおれん棒 DX8」(ロッドによる高所設備点検業務のDX化ツール)説明パネル
たおれん棒の説明パネル。

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