2026年6月3~5日、千葉県の幕張メッセで行われた「Japan Drone(ジャパンドローン) 2026」に、国産ドローンメーカー「EXEDY(エクセディ)」が現在開発している国産の消防用放水ドローンを展示した。
展示された消防用放水ドローンは二重反転8枚プロペラのオクトコプター。大きさは幅286cm、長さ284.2cm、高さ83.9cmで最大離陸重量はバッテリー込みで115kg。最大高度約30m、水平で12m離れた空中から毎分400リットルを放水できるという。また放水ノズルも換装可能で泡消火剤などにも対応できる予定。可視カメラのほか、赤外線カメラも搭載しており火点を効率よく見つけられる。
ビルなど高層建築物の火災での消火の場合、はしご車が用いられ、伸ばしたはしごの先端から放水されるのが一般的。しかし、昨今のタワーマンションなどは住居が密集した場所に建てられることも多く、狭い路地にはしご車や消防車が入れないこともある。この消防用放水ドローンはそうした狭い場所での消火作業の効率化を図ることを狙っている。
エクセディはトルコのドローンメーカーのBaibars Mechatronics Aviation Industryに出資しており、昨年から消防車製作の大手「モリタ」と共に、Baibarsが開発した「Cesur-Ⅲ」(シーザー3)を参考に国内向け消防用放水ドローンの開発を続けている。すでに放水などのテストを10回以上繰り返しており2027年度中には販売したいとしている。
また、展示会では定点監視型の有線ドローン「HOVER EYE(ホバーアイ)」も展示された。HOVER EYEはもともと広島県府中市のAileLinX(エールリンクス)が開発していたものだが今年1月、EXEDYがAileLinXのUAV開発の事業譲渡を受け、引き続き開発を進めている。
HOVER EYEは有線であることから法律的には係留飛行に該当する。係留飛行は、人口集中地区での飛行、夜間飛行、目視外飛行など航空法上で規制された特定飛行について、許可・承認の申請が不要になる。また有線からの電力補給が可能で理論上飛行時間は無限だ。有線で30mまで上昇でき災害現場などを継続的に監視できる。
担当者は「こうした消防向けドローンの開発により、社会安全に貢献していきたい」と話していた。
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