東京海上日動火災保険は、2026年11月より、フィジカルAlを実装した自律移動型ロボットを対象とする「AIロボット保険」の提供を開始する。機体損害や第三者への損害賠償責任に加え、稼働停止時の代替人材の人件費等を補償する。

 近年、フィジカルAIの進展により、ロボットは従来の定型作業から、環境や状況を認識・判断し、自律的に行動するシステムへと発展している。警備や清掃、物流、建設、介護、接客など幅広い分野で、労働力を補完・代替することが期待されている。

 また、政府の「戦路17分野における「主要な製品・技術等」の官民投資ロードマップ」では、AIロボットの世界市場が2040年までに約60兆円規模へ拡大すると見込まれており、同年までに世界市場の3割超のシェアを確保し、20兆円規模の市場の獲得を目指す目標を掲げている。

 一方で、人と同じ空間や屋外を含む多様な環境で自律稼働するAIロボットは、転倒や落下、衝突といった機体損害や第三者への損害賠償責任が生じる可能性を抱えている。また、複数の機器や部品で構成されるため修理費費が高額化しやすい点や、ロボットの業務が拡大することで稼働を停止した際に生じる事業継続への影響が、導入企業の懸念材料となっていた。

 AIロボット保険では、フィジカルAlが実装された車輪型ロボット、4足歩行ロボット、ヒューマノイドロボットなどの自律移動型ロボットを対象に、機体損害や損害賠償責任に加え、稼働停止時の事業継続に必要な費用まで包括的に補償する。

補償概要

機体補償自然災害、衝突等の不測かつ突発的な事故によりAlロボットに生じた損害について、修理費用または交換費用を補償する。
賠償責任補償AIロボットによる対人・対物事故により、導入企業が第三者に対して法律上の損害賠償責任を負担することによって被る損害を補償する。
事業継続費用補償AIロボットに機体損害が生じた場合の、代替人材の人件費や代替ロボットのレンタル費用等、業務の継続に必要となる費用を補償する。