2026年8月31日、Oceanic Constellationsは、神奈川県鎌倉沖において実施した水上無人機(USV)の実証試験において、手動操作を行わずにUSV進水装置(ランチャー)からの発進、試験海域への展開、ランチャーへの帰投という一連の自律航行プロセスを完遂した。

 今回の実証試験では、港湾岸壁設備側にRTK-GPSなどを設置せず、一連の動作をUSVのセンサー類とAIのみで行った。

 搭載した光学カメラやLiDARなど複数のセンサーにより周囲の状況を把握し、AIが適切な航路を判断して自律航行を実施。陸上・監視船から運航状況を確認していたが、介在を必要とする危険な航行は発生しなかった。

USV視点のマリーナ内の画像
LiDAR画像に表示されたマリーナ内のUSV航路
マリーナ内で航路を生成しながら港外へ移動。左:マリーナ内の状況を確認(光学カメラ画像)、右:他船を回避し最適航路を選定(LiDAR画像)
USV視点の海上の様子、前方に監視船
LiDAR画像に示された監視船の進路・速度
有人随行船(監視船)の位置・速度を推定しながら追従して試験海域へ移動。左:随伴する監視船を捕捉(光学カメラ画像)、右:監視船の進路・速度を測定(LiDAR画像)
USV視点のランチャー
ランチャーのLiDAR画像
マリーナ帰投後、ランチャーの位置・向きを認識して自律揚収。左:ランチャー格納位置を確認(光学カメラ画像)、右:ランチャーへの進路等を選定(LiDAR画像)
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 USVの社会実装には展開・揚収の人員コスト削減が課題となる。今回の実証試験における一気通貫のUSVのAIドリブン自律航行プロセスの達成は、省人化・無人化の実現可能性を実証したものとなる。

 同社は今後、独自の群制御技術や海洋環境仮想化プラットフォーム「滄(SOU)」を活用し、実機と仮想機を組み合わせた複数機の群によるUSV運用の検証を進める。多数のUSVを海洋上で常時展開・運用する「海の衛星群」の構築を目指すとともに、海洋におけるフィジカルAIの社会実装を推進していく方針だ。