2026年8月7日、東急建設、KDDI、KDDIスマートドローンは、能登半島の災害復旧現場(能越自動車道穴水道路復旧工事)において、ドローンポートと3D点群生成システムを連携させた自動3次元化機能の実証実験に成功したと発表した。

 実証ではKDDIが提供する衛星ブロードバンド通信「Starlink Business」を活用し、ドローンの遠隔運航から空撮データの自動転送、3D点群生成システムによる3D点群データ生成まで一連の後処理プロセスを、人手を介さずシームレスに自動化した。

3次元作業の手作業、自動化の概要図
自動3次元化機能の概要

 建設業界では生産性向上や省人化が急務となっており、東急建設は能登半島の災害復旧現場にドローンポートを導入し、遠隔からの現況把握の効率化を進めてきた。しかし従来は、ドローンにより撮影した数百枚の画像データをローカルPCにダウンロードし、さらに手動で3次元化ソフトへアップロードする作業が必要で、手作業の工数(最大2時間)が課題となっていた。

 実証実験は、2026年5月18日・19日、能登半島災害復旧現場(能越自動車道穴水道路復旧工事)において実施。ドローンの遠隔運航による空撮から撮影データの自動転送、クラウド上での自動3D点群データ生成、位置精度の検証を行った。使用機材はドローンポート「DJI Dock 3」および遠隔操作対応型ドローン「DJI Matrice 4D」。

写真:現場のドローンポート
現場に設置したドローンポート

 これにより、ドローンの遠隔運航による空撮完了後、撮影した画像データがクラウドを経由して自動的に3D点群生成システムへ転送・解析されるシステム連携を確認。飛行後の手動でのデータ移行やアップロードを行うことなく、施工管理の実用に十分な位置精度を備えた3D点群データを自動生成することを検証した。

 生成された3D点群データはクラウド上で一元管理されるため、本社や支店などの関係者間で共有・確認が可能。フローを自動化することで専門人材の配置が不要となり、現場における3D点群データの運用を容易化できる。

 こうした作業の自動化により、従来の作業工数に対し約50%の削減を実現した。

現場の3D点群データ
自動生成された3D点群データ

【各社役割】

東急建設・実証の総括
・実証フィールドの提供
・運用実務と有用性の検証
KDDI・通信インフラ(Starlink Business)の提供
KDDIスマートドローン・プラットフォームの提供とシステム連携の構築

 今後3社は、今回の知見や現場での運用評価を踏まえ、連携機能の改善や実現場への導入拡大の検討を進める。東急建設は、デジタル技術の活用による作業現場での安全性の向上と省力化を推進していく。KDDIおよびKDDIスマートドローンは、この実証にとどまらず建設業界全体への展開を目指すとしている。

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